急遽、熱海行きの計画を立てた。
熱海は歩けば純喫茶にあたるくらいの数(しかもすばらしい質!)だと聞いていたから、あとは行き当たりばったりで出会ってみよう。
そう考えて鞄にあれこれ詰め込み、次の日の午前中に出発した。
【一軒目】
写真を撮らせてくださいと伝えた時に、「皆さんここを一番撮られます。」と仰っていたのが、↓ここ。
「あと、皆さんこちらも欲しがります」って。何もお伝えしていないのに差し出されたのには驚きました。
うすうすわかっていましたが、“純喫茶巡りを趣味とする人”として、私が熱海に訪れたのは、ずいぶん遅い時期だったようです。まあそこは、自分のペースで。。
純喫茶巡りだけを目的に熱海に来たこと。それは、この先訪れるすべてのお店のマスターやマダムにおいて、すっかり慣れた感じだったのです。
【二軒目】
店頭の雰囲気や、レトロな看板と同様に、マッチやコースターもかわいかったです。
【三軒目】
家の近くにあったら、ここがいちばんに通うお店になるかもなあ、と思いました。
全体的にセピアな色調で落ち着くほか、席と席を区切るぶどうのパーテーションもかわいいです。お店の真ん中には不思議なオブジェがあり、下は池になっていて鯉が泳いでいました。
【四軒目】
ここだけはGoogleの熱海周辺マップでも「喫茶 加奈」と表記されていたので存在は知っていました。
入り口の白とブラウンのタイル+ドットの天井+黄色くてかわいいお花、という雰囲気だけでもぐっと惹かれるのに、右奥をのぞくと吹き抜けの階段になっており、その空間もまたかわいい。
今は使われてなさそうな白長のレトロなランプシェード(?)がぶらんと。
階段下から壁〜天井を見上げる。かわいい組み合わせに見とれてました。
こちらのママと常連さんとも少し話しました。先述のとおり、喫茶巡りだけを目的に熱海に来ていることに、さほど驚かれないのが熱海のおもしろいところです。皆さん慣れてらっしゃる…
私はいつだって、「チェーン店じゃなくて、個人のお店のこだわりや個性というものが、どれだけ魅力的でおもしろいか。それがどれだけ街に大切か」を語る時に熱いです。うっとおしいくらい。
【七軒目】(途中をすこし割愛)
たくさんの種類のパフェ。出てくる時に煙が出てくるしくみだそう。
オリジナルのカップや伝票。
【ボンネット】
次回の楽しみにとっておきます。
【八軒目】
ほんとうはここがいちばん最初に訪れたお店。だけどラストに再訪。
というのもここはお店が完全にふたつに分かれていて、片方がアール型のカウンターの喫茶、もう片方が地下の階段を下りて広がるバーのようなフロアだったのだ。地下店もどうしても気になった。
昼間の明るい時間に、喫茶を。
夜になり、ライトアップした、地下のお店を。
ウイスキーのソーダ割をオーダーしました。壁には喫茶メニューがずらり。ここはバーなんでしょうか?と聞くと、バーでもあり、喫茶でもあり。。。まあ、よろず屋よと。
ママが気さくで話しやすく、素敵だった。
私は人生相談にも乗ってもらったり。。。いろいろ話し、「今のこの出会いも縁!」と仰っていただいた。
ソーダ割をぐーっと飲み干し、お店を出てきたのでした。
それから夫へのお土産の「干物セット」を買って、鈍行でゆっくり帰ってきました。あっという間の半日。また行きたいな。。。