マーブルマーブル

イラストレーターです。日々気になったことをテーマに問わずブログにしています。マーブルチョコのようなカラフルで雑多なブログを想定し、「マーブルマーブル」としました。純喫茶、マッチ、散歩、昭和の建物、昭和歌謡、片付け、スケジュール帳などが好きです。コメント欄がありません。ご感想などはコチラまで→marble●tellacoli.com(●→@)

サザエさんの表紙

帰省して、寝る前にいつもマンガを読んでだらっとする。
親戚のおじさんが昔読んでいた「サザエさん全巻」がおばあちゃん家に置きっぱなしで、そのまま私がそれらを引き継ぎ所有し、頻繁に読むようになりました。
小さい頃に何度も読み返す本は、すごくその後の自分に影響が大きいなあと思う。サザエさんは、話のおもしろさは勿論のこと、絵の細かい書き込みや、どんどんかっこ良くなる表紙のデザインなど、今でもため息の出る部分がたくさん。すごく尊敬しています。
当時は暇つぶしで読んでいたけど、そんな時間がありがたかったなーと思います。今イラストを描く私には刺激がいっぱいです。


表紙をたくさん撮ってきたので、ここに載せようと思います。

戦後ニッポンの、昭和ムードただよう初期のサザエさん。素朴だけれど、お馴染み「リンゴの中からサザエ達が顔を出す」絵柄など、アイディアいっぱい。



「サザエさん」というマンガの賑々しさが伝わり、全体的にかわいい中期。私はマンガのお話の中でも特に好きなのがこの辺り。表紙の登場回数は圧倒的に「サザエ・カツオ・ワカメ」が多いです。



どんどんかっこ良いデザインに変わって行く。既に人気でたくさん売れている「サザエさん」を用いて、自由に遊んでいる感じがすごい。。。いろんなものを見て、刺激を受けながら描いているんだろうなあ。。。アイディア出しは楽しかったり苦しかったりするのだろう。キャラクターやお話のベースがしっかりしていると、こんなにあちこちにアイディアが飛べるんだなあって思い、ただただすごい。。。



後期のサザエさん!!! お洒落すぎる!!!彩度の使い方とか、構図とか、あと、本のロゴが「サザエさん」ではなく「SAZAESAN」だったり。もうこれ、完全にデザイナーのお仕事!!!「デザイナー兼イラストレーター兼漫画家」じゃないですか!!!なにそれホントにすごい!!!長谷川町子さんは中盤〜後期にかけてたくさん海外旅行にでかけてらして、そこで影響されたものが色濃く反映されているんだろうなあって思ったり。。。初期のほのぼの暖かい感じとは、かなり印象の変わったサザエさんなのでした。




「別冊サザエさん(四コマではなく、やや長編)」、「いじわるばあさん」、「似たもの一家(伊佐坂先生ファミリー)」など。
いじわるばあさんは、めちゃめちゃブラックです。「サザエさんうちあけ話」にも載っていたけど、長谷川町子さんは「いじわるな老人は、おじいさんじゃなくておばあさんの方がパンチがあるなあ」と仰っていて、成る程ほんとに容赦のないおばあさんです。でも何故か憎めない。。。



【気に入った表紙の数々】

初期の素朴で明るいサザエさんらしい絵ですが、切り紙っぽいバックが好きです。普通はこういう処理はしない気がする。



シルエット、文字の遊び方など大好き。右上の太陽もかっこいいー。



左の、腕がにゅるっとなっている形には「えっ、これでいいのか!」と思うし、右のトランプのような絵柄のデフォルメ感もかっこいい。



シルクスクリーンによる、パターンのような絵柄にサザエさん。色も好きだし、サザエさんだけ線画にして抜け感を作ってる部分とか、もうかっこいいの一言。



ずいぶん後期の一冊ですが、ここまで遊ぶか!!!という感じに衝撃を受けます。背景の色の塗り方もいいし、波平つぶれて良く見えない感じとか、たくさん描き続けた方しかできない手法ですよね。


以上、ほんとにカッコいいサザエさん表紙シリーズでした。
「サザエさんうちあけ話」にも書いてあったけど、こんなに明るいサザエさんというお話は、幾度となく胃を痛くしたり一日中頭を悩ませながら描いていたこともあったそうです。確か手術で胃を半分以上切除されているんですよね。まさに身を削ったお仕事。。。


今回は全巻実家に置いてきたけれど、いつか東京に持って来ようかなあ。。。

広告を非表示にする