住吉より、上町線に乗って阿倍野方面へ向かう。線路脇のえんじ色の薔薇の花と、お店の看板のムードが最高な、「ゆうなぎ」へ…。
『ゆうなぎ』(松虫)
「ゆうなぎ」っていう名前は、夜の雰囲気やろ?と仰るマスターと、なんだかたくさん話した。私は出張兼旅行で訪れているのだけれど、打ち合わせ日の金曜日だけではなく、土日もずっと大阪滞在することに、マスターは「えええっ、自由やな〜〜。それは、旦那さんに感謝しないとなあ。」と仰った。はっ…ホントですね。
(人それぞれで考えが違うかも知れないけれど、私はときどきこんなふうに、自由にさせていただいている。今回会った既婚の友達ふたりに伝えると、ひとりは私と全く同じタイプで、もうひとりは、びっくり!旦那さんと来ているかと思ったよ、という意見だった)
今まで訪れた喫茶店のことなども話す。いろいろ興味深く(かな?)聞いてくださるマスターが、1人行動の私にとっては、いろいろお話できてありがたい。
大阪の喫茶店はどう〜?と聞かれたので、
古くから経営されてる個人店が多くて嬉しくなる。メニューが安い。あと、お店の方が気さくでお話しやすい方ばかりだ、と伝えた。そうだねえ〜、大阪人は、庶民的だからなあ、と仰っていた。
そう、ひとつとして例外がなく、ほんとにお話しやすい方ばかりだったのです。
ゆうなぎには、こんな看板が下がっていた。私が注文したのはトマトジュース。後からこれを見つけ、珈琲にしたらよかったな、なんてことも思った。
界隈には純喫茶がいっぱい。ここは閉店していました。入ってみたかったなあ。
路面電車の車窓から、こんな外観のお店を発見し、すぐに降りた。すごい造りに驚いた。ところがお店は閉まっていました。残念。お店は新しいのか古いのか、そして思いきったこの外観。いろいろ伺ってみたかったけれど、今回は残念です。
中崎町へ。ここも来てみたかった、『まりも』に伺う。
ぱっと見て、まず「かわいい!」という感想を。
それから、和風の文字と店名、「M」とまりもがモチーフとなったマークは欧風で洗練された感じだし、ぽってりと白くてシンプルな外装はどこか北欧風だし、世界観がばらばらで不思議な感覚になりました。
明朝体の「まりも」の文字がなければ、現代風の外観です。。(…と言いつつ、モダンな丸窓はまりもをイメージしているのかな?)
セピアな店内には、お客さんがいっぱい。カーテンもかわいい!壁から出ているのがエゾシカだとすれば、店名といい、何か北海道に縁がある方なのかも知れない。
マダムが一人でお忙しそうだったので、まあいいか、という気持ちで聞かずに出てきました。
『ケニヤ』(天神橋筋六丁目)
天神橋筋商店街の方面へ。歩けば純喫茶にあたる、それくらいの感覚でお店があり、興奮しながら歩きました。全部入りたかったけどさすがにそれも無理なので、贅沢なようなもどかしいような気持ちで過ごしました。
『ビクター』(天神橋筋六丁目)
2.6kmと、日本一の長さを誇る商店街。すべての純喫茶に入る訳にはいかないけれど、ここは入ってみたかった、「ビクター」。
階段のある純喫茶は、まよわずのぼる(or下る)。
美しい2階の空間を独り占めでき、贅沢な気分でした。素敵なステンドグラスは、壁が鏡ばりのため二重に美しい。居心地もよく、いろいろな方にお勧めしたくなるお店でした。高級なムードにも感じられるけど、珈琲の値段も安めで、大阪の喫茶店の価格はほんとうに庶民的なところが多い!
(駆け足でレポートしていますが、まだまだまだまだ続きます)