純喫茶コレクションの難波さんのはじめの著書「純喫茶コレクション」をふたたび読み、全部行きたいな。まだ訪れていないお店にも足を運びたいな。と思いました。
著書内で未踏のお店は10軒くらい。うち、都内は7軒あることがわかりました。
日々閉店していくお店も多いため、やはり“行きたい”と思い立ったらすぐ実行すべし。平日に都内で打ち合わせ後、4時間ほど空き時間ができたため、あれこれはしごすることにしました。この日は3軒。
『アルプス』(馬喰横山)
ストライプの壁が印象的なアルプスさんはとても古いお店とのことで、マスターがいろいろお話してくれ、開店当時から使われている食器だとか食材を教えてくれたりして、楽しい時間になりました。
数年前に張り替えたとおっしゃる黒革のきれいなソファで過ごす。お店のロゴも素敵。このときは、すごく貴重なものをお土産にいただきました。大事にしよう…。
それから、押上の『シロウマ』さん。
道の角にある感じ、さりげないたたずまいが、なんかホッとするなと外観を見ていて思いました。煙草も販売。
いちばん好きなのは店内の空間と空間の間にある丸いアーチで、純喫茶の内装ならではのこんな装飾に、なんともキュンとすることが多いのでした。
ママも優しい方だった。スカイツリーができるまでのこととか、色々聞きました。昔よく行かれたという谷中の話も。あの店はこうだった、この道を歩いてた、などと、今と昔の谷中の街の話で盛り上がる。
途中、煙草を買いにいらっしゃる方がけっこう多いことも印象的でした。
お店を出ると、こんな景色。こちらでは、スカイツリーそのものを見るよりも、川に映り込む風景を眺める方が好きでした。
友人はこちらがご近所とのこと!ホッとできる喫茶店が近くで、羨ましいな(私はいま、近所喫茶ジプシーなので。。。)。
『伽羅』(押上)
個人的にとっても好みだったのが、伽羅さん。
年季を帯びた店内は、セピア色を越えて飴色でつややかで、美しいママが穏やかに接客してくださいました(きっと常連さんにはママのファンの男性客もいらっしゃるでしょう)。
扉をあけると、まず出迎えてくれる熱帯魚の水槽はきらきらとしていて、照明やカップの並びなど、きれいで見とれるものばかりなのでした。
飾られているものは、すべてお店の雰囲気とぴったりで、センスのよいママさんなのだなあと思いました。東郷さんの絵は、カレンダーから切り取ったそうで、壁の色との色調がマッチして、うっとりでした。
カウンター奥に美しく並んだカップを時々喫茶店で発見しますが、見るたびに、2011年の震災時に割れずによかったなと思います。棚に対して横揺れだったそうで、そのためひとつも割れずにすんだとのことでした。
摩周湖で買われたと言うお花の飾り物は、壁の色とあまりにもマッチしているので、もともとこんな内装だったのかと思うほど。年が経つにつれてどんどんこのような色に変化したそうで、だから、こちらのお店の内装は全部統一感があって美しいのだなあと思いました。
また、どれもお手入れとお掃除が行き届きぴかぴかなのでした。
「きれいに見えるところだけ撮ってね」とママは笑っていましたが、どこを切り取っても美しいなと思いました。
ちなみに右側の壁側はやや床が傾き、年季の入っていることを思わせました。たゆむ床を踏みしめると、新開地で訪れた喫茶店にもこんなところがあったなあと懐かしくなりました。
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marble marble テラコリダイアリー
- イラストレーターです。日々気になったことをテーマに問わずブログにしています。マーブル模様やマーブルチョコのようなカラフルで雑多なブログを想定し、「marble marble テラコリダイアリー」としました。純喫茶、マッチ、散歩、昭和の建物、昭和歌謡、片付け、スケジュール帳などが好きです。コメント欄がありません。ご感想などはコチラまで→marble●tellacoli.com(●→@)
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