『ツネ』さんは、いつか行けたらなと思っていた喫茶店。所用の帰りに立ち寄りました。
入ってみるとそこはセピア色の世界で、飴色に染まったさまざまなコーヒー器具と家具が、迎え入れてくれました。
この椅子がいちばん惹かれた!おそらく床に埋め込まれた、レンガの椅子…。色合い、質感、ともにシャープで、かっこいい…
ホットモカジャバをオーダーしました。
入った時はほぼ満席だったけど次第にお客さんが減ったタイミングで、お写真を撮らせてもらった。マスターは気さくな方で、お話ししやすい方だった。「いろいろ巡っているの?」「どなたかからこのお店聞いたの?」と聞かれました。
“喫茶巡りファン“の方が、どうやらたくさん足を運ばれているみたい。そりゃあこんなにセピア色の完璧な世界だもの、ファンもきっと多いですよね。
冷蔵庫に並んで入っているゼリーも気になったので、次回はあれを食べてみたいな。
ツネと同じ並びに、この看板が…
『名曲喫茶 カオリ座』さん!ここにあったのかー!ってなりました。
存在自体は知っていたのですが(レモン糖さんのブログが最初だったと思います)、その後ずっと記憶から抜け落ちていて…。
ついに対面!入店!となりました。
「お気軽にお入りください」とありましたが、やはり少し緊張します。地下のお店で中がわからないですし、ビル自体も少し独特の雰囲気を放っていました。
いざ入ってみると、なんだかもう今まで出会ったことのない気持ち?状態?に…
「なんだここはー!」と、「かっかわいいー!」と、「色々ある!何何何…」みたいな、いろんな気持ちがごちゃまぜ状態に。
素敵なマスクとお洋服のチャーミングなママさん(ママさんって言っていいのかな…)はにこやかな方で、置いてあるものを少しだけ解説してくださいました。
アーティストさんの絵画とか、80年代のサンリオとか、ピンク色のドレッサーなど。
まだまだ気になるものはいっぱいでしたが…
思わず、「こ、個性が爆発しています!!」とお伝えしてしまったんですが…
大丈夫だったかな。失礼じゃなかっただろうか…。フフフと笑っていただきましたが…
メニューはとても迷いましたが、お店の前にも貼ってあった人気メニュー「菫ミルク」「エルダーフラワーミルク」「薔薇ミルク」という、どれもこれもチャーミングな品々からひとつ選ぶことにして、雑誌「meets」でも紹介されたという「薔薇ミルク」をいただくことに。
おいしかったー。甘くて優しい味だったー。
なんとお菓子をこんなにくださって。さらに、フルーツまで切ってくださって。至れり尽くせりのおもてなしを受けてしまいました。
手書きの紙ナプキンにもフフッてなった。
帰り際にいただいたカードと飴ちゃん。
それにしても、すごかったなあ…。80年代のものが特にいっぱいあったのですが、私は当時小学生で、サンリオのキャラクターも大好きで。たくさん集めてた時の楽しかった気持ちが蘇りました。
そして刺激的な世界観に圧倒されてしまいました。ノスタルジーに浸るような気分よりも、そっちの気持ちの方が強かったかも。
個人的には、自分が小学生でまだ世の中のサブカルチャーなどをよく知らず、そんな時に近所のちょっと年上のお姉さんのお家に、初めて遊びに行かせてもらった時、みたいな…。
お姉さんの好きなもので埋め尽くされたお部屋を見て、「こんな世界もあるのか…」と刺激を受けた子供みたいな。
そんな感覚だったかもしれません。
私はミーハーなので、これからも様々な世界観の喫茶店に恋し、あっちにフラフラ、こっちにフラフラを繰り返してしまうと思うのですが、『名曲喫茶 カオリ座』さんは、一度ハマったらここばっかりを通ってしまう方もいらっしゃるんじゃないだろうか。
どストライクのツボにはまる方、きっといらっしゃると思う。
そんな方々の視点で感じた、お店の感想も、聞いてみたい…。
ちなみに店内はレコードでクラシックが流れており、何かリクエストはございますか?と聞かれたけれど、ママさんにお任せをしてしまった。せっかくだから何かお伝えしたらよかったなあ。「ちょっとテンポが早くて元気なもの」みたいな、ふわっとしたリクエストでも大丈夫だったかな。そんな気がする。
そんな、個性のある2軒の喫茶巡りを行なったひとときでした。
大久保、熱かったです!
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marble marble マーブルマーブル
- イラストレーターです。日々気になったことをテーマに問わずブログにしています。マーブルチョコのようなカラフルで雑多なブログを想定し、「marble marble マーブルマーブル」としました。純喫茶、マッチ、散歩、昭和の建物、昭和歌謡、片付け、スケジュール帳などが好きです。コメント欄がありません。ご感想などはこちらまで→marble●tellacoli.com(●→@)
- イラストサイト:http://tellacoli.com/
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