てんとてん

喫茶好きのイラストレーターの日常ブログ。てんからてんへ、ぼんやりとした日々。

松本の旅

ついに実現した、母子みずいらずの旅!
少しずつ計画を立てていて、決まった行き先は、信州の松本。わたしの大好きな街。初日は雨がざあざあで、特急列車も雨の影響による倒木!によってストップしたり、なかなか思うように時間を過ごせない。でも宿泊した「月の静香」の温かいお出迎え(と、フロントに飾られたでっかいマツタケ!今朝オーナーがとってきたものだそう)で心がぬくくなる。すっごくおいしいご飯を食べて、地元の辛口の名酒もいただく。「月の静香」は、古い建物を改装した旅館で、内装もなかなかのもの。むきだしの古い木の天井もいい感じ。渡り廊下のあかりや、温泉ののれん、浴衣もセンスがよい。こういうちょっとした施しって心地よいもの。ここにしてよかったって思った。
はじめてあんなにマツタケを食べた。今なら「マツタケの味とは」「食感とは」すべてを語れる。…語れるようで、エリンギとの食感の違いはうまく語れない。
さて、2日目は朝から中町通りへ。『まるも珈琲』で半日(というか、ほぼ数時間)の行動予定を母と考える。松本は、すべてが徒歩で移動できる至近距離。ということなので、少ない時間ながらもいろんなものを見れた。なまこ壁の屋号のある中町通りのお店。民芸品、木のぬくもりのある商品、ナワテ通りの風情。
カエルの看板に顔をつきだして写真を撮った。
雑誌で見ていた私が行きたかったお店も行けたし、小さくて素朴で美しい松本城では野沢菜おやきも食べられた(その日はおまつりだった)。
ちなみにこの日は快晴。母と、つまみぐいをしながら、あれかわいいとか素敵とかいいながらぷらぷら歩くのはとっても楽しい。しかし我が母ながら、なんて気が若いんだろうと思う。なんにでも素直に興味を示すし、かなり行動的。あの感覚は、いいなと思う。自分も娘ができたら、そうでありたいなと思った。。時間があったらもっといろんなところに行けたんだろうけど、「母と娘の旅らしさ」は堪能できたかも!
ところで松本の人はとてもおっとりとしていた。お店の人やタクシーの運転手も商売っけがまるでない。ガツガツせず、いたってマイペースな印象。閉鎖的、という意見もあるそうですが。素朴にモノや時間と向き合っている感じ。街もおんなじ。ちょっと朴訥としていてのんびりした感じ。そんな気負いのなさが、私が松本を好きな理由なんだと思う。

おすすめスポット1「ぎゃるり灰月」。遠くとも訪れたい、かなり素敵なお店でした。

おすすめスポット2「開運堂」パッケージが素朴でほんとうにかわいいお店。松本らしいなーと思うお店です。こちらはカステラ。