“帯広に行きたいな”と思ったのは、「ばんえい競馬」を見たかったから。最大1トンという重さの鉄ソリをばん馬がひき、競い合うレースです。
普通の競馬と大きく違うのは、レース会場が直進なこと。馬が破格の大きさなこと。その迫力や馬の体つき、世界で唯一、ここでしか見られない貴重さなどに惹かれ、やってきました。
旭川から帯広までは車で3〜4時間。運転は弟が担当してくれることになりました。
馬券を買った私たち。慣れないながらも、単勝、複勝など、みなそれぞれ思い思いに購入。レースは30分に1本あるため、レース数をこなす内に馬券購入のコツも掴めたような全くそんなこともないような…。
夫も競馬新聞を購入し、研究開始。私はモニタに映る馬のコンディションなどをチェックしたり…。(そんな「プレイ」が楽しいのでした。)
競技スタート!ばん馬は、まずは第一関門の小さな山を乗り越えていく。まだあまり差はないけど、「あ、今日あの子やる気ないな」って感じの馬は少しずつ分かってくる。
近くで見ると、馬はやっぱり大きい。そして筋肉が美しい。人間で言うところのお相撲さんみたい。
そして大きな山場が!この急勾配がとてもキツイようで、どの馬も登る前にいったん走りをストップし、ひるんでいる。覚悟が決まった子から、徐々に登り始めるのだけどめちゃめちゃきつそう。調子がよく、一気に駆け上がる子もいれば、ゆっくりゆっくり上がってくる子、途中で断念しちゃう子などさまざま。
あとは一気にゴールを目指す!騎手たちは馬にどんどん鞭を当てる。このレースは6番の子がぶっちぎりでした。私の馬券、6番が「推し」!購入金額の100円が、120円に変わりました…(それでも、やった〜)。
馬券はちょこちょこ買い、こまかく勝ったり負けたり。3レース見て、合計1,000円すりました…。
馬とのふれあいコーナーでは、引退した子たちがお出迎え。にんじんをあげましたが、大きすぎて怖かった!けれど馬じたいはとても穏やか。
あとは、帯広市内で豚丼を食べたり(「ぱんちょう」というお店。行列店でした)。
帯広からほど近い「幸福駅」というスポット(今は駅としては機能しておらず、幸福になれるパワースポット的な観光地として人気)にも。
お願いごとがびっしりの駅舎。「これでもか〜!」というくらいの“幸せになりたい情念”を一気に感じ取りました。
そこそこ幸せそうな我々家族は、現地点では欲がないのか、特にそんな行動を起こす者もおらず、皆のほほんと駅舎内を眺めていました。
幸福駅とばん馬会場のスタンプいろいろ!
「ばんえい競馬」って、小さい頃は旭川にもありました。遠い郊外まで車を走らせ、家族で見に行った思い出があります。帯広は比較的駅から近くてアクセスがいい感じ。
「ばんえい競馬」、普通の競馬に比べ、もしかしたら地味というか、華やかさはないかも!?
けれど独自の文化をしっかりと感じられるところ、キツイ山をどう乗り越えるか?という馬の心身の様子がよくわかるところなど、大人になって気づく魅力がありました。
冬の雪の中でのばんえい競馬も、また一段と魅力があるんだろうなーと思います。
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marble marble マーブルマーブル
- イラストレーターです。日々気になったことをテーマに問わずブログにしています。マーブルチョコのようなカラフルで雑多なブログを想定し、「marble marble マーブルマーブル」としました。純喫茶、マッチ、散歩、昭和の建物、昭和歌謡、片付け、スケジュール帳などが好きです。コメント欄がありません。ご感想などはこちらまで→marble●tellacoli.com(●→@)
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