『カフェグレコ』
初日に訪れたグレコさんは、高松のマチナカにさりげなく存在していました。
一日中やっているモーニングは安い!ランチはボリュームも種類も豊富。毎日サラリーマンを始めとした街の人々に寄り添っている雰囲気を私なりに感じ取り、観光客ながら高松の日常の様子に触れられた気がしました。
ギリシア神殿のような内装で、外の看板とともにヨーロッパの雰囲気がありました。【グレコ】という店名は以前伊東でも出会ったことがあり、イタリアの彫刻家からとっていたかと思うのですが、ここでもちゃんと聞けばよかったと後悔…
豪華なサンプルケースを見るとテンションが上がります。
『コーヒーサロン皇帝』
高貴な名前に大音量のクラシックが流れる喫茶店。夜に一人で行きました。
私はこの喫茶店を、この本で知って行きました。
お店ができる経緯、マスターがお店を任せられるようになるまで、マスターの人柄などが書かれていて、それは数ページ分の文章なのだけどお店の魅力(主にマスターの)が詰まっており、そのお店に実際に足を踏み入れられたことが嬉しかったです。
マスターはこの本を見せると懐かしそうにしていらっしゃいました。著者さんはとても感じの良い好青年の方だったそう。
『城の眼』
恋い焦がれていたこちらのお店に、行けることができて感無量です。丁寧に作っていただいたドリンクは、とても美味しかったです。
…ほんとに、すごい空間です。
今は一般の方は内装の撮影がNGのため、以下のリンク先等から写真を見ていただければと思います。
www.my-kagawa.jp香川県の観光協会公式サイトから引用させていただくと、
1962年竣工。設計・山本忠司。インテリアは石彫作家・空充秋。ニューヨーク世界博覧会の日本館(前川国男設計)のために香川の岡田石材が試作した石彫レリーフがそのまま残る壁。音楽家・秋山邦春の監修による庵治石でできた3~4トンもあるスピーカーボックスも珍しい作品。クリエイター達が集ったぜいたくな空間でいただくコーヒーは格別です。イサムノグチや武満徹もこの空間でコーヒータイムを過ごされました。
さらに先ほどの【47都道府県の純喫茶】を読むと、そんなクリエイター達が会議をする際に集えるスペースが欲しいということでできた、もともとは営業を目的としない空間だったのです。
それがのちに、喫茶店としてスタートされました。
喫茶店が誕生するまでの経緯、また今でも残る素晴らしい内装は、高松市はもちろん、喫茶店においても、日本の建築としても、貴重な遺産かと思います。
コーヒー代だけでこの内装やスピーカーを見せていただいてよかったのかな、と申し訳ない気分になるほどでした。ママさんにぐいぐい色々聞いてしまいましたが、お店の資料とか、貴重なお写真など見せてもらってありがとうございます。
そして高松の喫茶巡りにおいて、書籍【47都道府県の純喫茶】には喫茶店の奥行き(マスターやママの人生や、喫茶店が歩んできた時間の経過など)を心地よい文章で教えていただき感謝です。著者さんに直接お礼を伝えられないのが無念というか、どうしようもない気持ちになるのですが、私には未踏の都道府県がいっぱいあり、その都度この本は手にとって巡れたらなーと思っています。
ほか、入れなかったけど…
宿泊先から最も近かった喫茶店、コーヒールーム・ミニさん。看板からもう素敵。時間があれば入りたかったな。
欅坂46ずきとしては撮らずにはいられない一枚。個人経営らしき喫茶店、すごく多かったです。
高松市のレトロな街並みも素敵でした。
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marble marble マーブルマーブル
- イラストレーターです。日々気になったことをテーマに問わずブログにしています。マーブルチョコのようなカラフルで雑多なブログを想定し、「marble marble マーブルマーブル」としました。純喫茶、マッチ、散歩、昭和の建物、昭和歌謡、片付け、スケジュール帳などが好きです。コメント欄がありません。ご感想などはこちらまで→marble●tellacoli.com(●→@)
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