てんとてん

喫茶好きのイラストレーターの日常ブログ。てんからてんへ、ぼんやりとした日々。

夏の読書感想文『強運の持ち主』

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新しい試みとして、ときどき読書感想文の記事をアップすることにしました。

寝る前にちょっとずつ読み進めている本について思ったことを、ちゃんと文としてまとめたいなーと思ったためです。

スマホの活用などで活字離れがひどくなってきてしまったため、今は意識して読書するようにしています。

私は読み始めに「本を開いたはいいものの少し面倒だなー」「こんなに分厚い。読めるか不安」とも思っちゃうんですが、途中から話に引き込まれ、楽しくなってきます。登山の登り始めの感覚と似ているかも。

 

第1弾は、瀬尾まいこさんの『強運の持ち主』です。

友人と占い師の話になった時に、以前読んだこの本のことを思い出し、最近読み返しました。

強運の持ち主 (文春文庫)

強運の持ち主 (文春文庫)

 

強運の持ち主』は、女性占い師が主人公の本です。


気楽にゆるっと、するするーーっと読み進められる本です!息抜きにぴったりです。

 

彼女は基本、占いをするときはいい加減です。
以前は生年月日などから正確に調べたデータで占っていたけれど、「結局人は、見た目や話し方の雰囲気で分かる。悩みの内容もだいたい想定内なので、それっぽいことを伝えたら成立する」という適当な考えに行き着きました。(真剣に本業に取り組んでいる方には、あり得ない、という設定かもですが…小説なので…)
それでもトラブルなく、仕事も順調です。話術があり、直感が鋭い人なのです。

 

が、ときどき想定外のお客様もいらっしゃいます。
彼女は思うように占いが進まないし、お客さんも思ったような結果が得られません。悩みが独特だったり、謎が多く、結果、お客さんには何度も通ってもらいながら、占い師の彼女は問題の糸口を見つけようと奮闘します。


要領よく、ずる賢くお仕事をしている印象の彼女ですが、その時だけは自分の時間や金額も惜しみなく使うこともあり、お人好しで憎めない一面を発揮するのです!そのいくつかのストーリーが、短編集のような形で一冊におさめられています。

ざっくばらんな人間模様が軽いタッチで描かれているので、気構えず、ほんとうに息抜きのように読むのが最適な本だと思います。

 

同棲している彼氏が作品のキーワードとも言えますが、そこは読み進めながら楽しむ部分なので、ここでは言いません。

 

この作品は平日深夜のテレビドラマにぴったりだと思うので、いつか実現しないかな。

現実味のあるようなないような、ストーリー展開とキャラクター達は、映像として見てみたいです。

キャスティングも妄想してみました。

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私の中では、占い師の彼女は“伊藤沙莉さん”がピッタリです!
人間味があって、ずる賢さもかわいげもあってという、占い師の主人公の多面性を表現してくれそう。(もしくは、松岡茉優さんかなー)
少し奇妙な占い師の先輩が出てくるんですが、これは清水ミチコさんとか片桐はいりさんとか、「ただものではない」雰囲気をお持ちの方に演じて欲しい…。

彼氏役は、イケメンすぎなければけっこう誰でも良いかな。笑

ローカルな街(最も人が集まる場所はイオン、みたいな)で、のんびりと繰り広げられるドラマであって欲しいです。

今後の楽しみに、とっておきます!

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瀬尾まいこさんの本はいくつか読んだのですが、主人公が特に気負いのない、やる気や前向きさで満ちあふれたタイプでもない、なんとも緩やかな方が多いような気がします。

けれど、コミュニケーション能力があって、人も善く器用だったりもして、なんやかんやとうまく世を渡っていけるタイプの方が多く、私は少しうらやましくなります。笑

 

ゆるりと楽しめる一冊ということで、夏の読書感想文シリーズの第1弾として挙げさせていただきました。

そして、私の感想文もこのくらいのゆるゆるな感じが続くかと思います。笑

 

本を読むのが少しでも好きな方に、なにかきっかけになれたら嬉しいなーと思います。

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marble marble マーブルマーブル

イラストレーターです。日々気になったことをテーマに問わずブログにしています。マーブルチョコのようなカラフルで雑多なブログを想定し、「marble marble マーブルマーブル」としました。純喫茶、マッチ、散歩、昭和の建物、昭和歌謡、片付け、スケジュール帳などが好きです。コメント欄がありません。ご感想などはこちらまで→marble●tellacoli.com(●→@)
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