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日常ブログです。純喫茶、イラストルポ、ワードローブの見直しなどが好き。文章では饒舌な、人見知り。

大森『ルアン』/夏の読書感想文3「コーヒーと喫茶店の歴史を知る」

○「今日の喫茶店

6〜7月はいままであたためていた「喫茶店にたくさん行きたい!!」という気持ちが爆発していたので、おそらく30軒くらいは新規開拓がありました。

でも中にはリピートした喫茶店もあり、その一つが大森「ルアン」です。

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なんとなく注文したアイスクリームがこんな器で出てきて、びっくり…!

まわりのお客さんも、ちょっとざわざわ…笑

これね、下のグラス部分のピンクの液体は“飾り”なんですよ。

お隣の席のおばちゃんにこれ何頼んだの〜?と質問され、そのままあれこれおしゃべりを。ルアンのメニューや食器はキュンとくるかわいいものがいっぱいだから、お隣の町から時々やって来るそうな〜。

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最高な外観。アイスと一緒に注文したコーヒーもおいしかった!

 

○夏の読書感想文

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学研 まんがでよくわかるシリーズ・34   コーヒーのひみつ

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学研の「よくわかるシリーズ」。子供向けに書かれた本は、分かりやすさと正しい情報がぎっしりで、意外と大人向けのこういった本よりためになったりするものです。

この本は図書館でたまたま見つけましたが、例外ではありませんでした。

私が「へえーーーー!」って思ったのは、以下です。

 

  • 日本で最初にコーヒーを飲んだのは、太田蜀山人(しょくさんじん)という方。江戸時代に長崎のオランダ船で勧められた。「焦げくさくして味ふるに堪えず」という感想を残している。
  • オランダの医師シーボルトは大のコーヒーずきで、日本でもなんとかこの美味しさが伝わらないものかと「説明書付きで缶か瓶で配るのはどうだ?」と提案していた。
  • 日本で最初のコーヒー店は、明治19年1886年)、日本橋の洗亭(せんしゅうてい)。
  • 日本で最初に喫茶店ができたのは、明治21年1888年)上野の可否茶館。実業家の鄭永慶(ていえいけい)さんが創業したけれど、日本人の舌に合わない上に値段が高く(当時のお蕎麦の2倍)、4年で閉業。
  • 明治43〜44年、コーヒー店として「メイゾン鴻の巣」「カフェ・プランタン」「カフェ・ライオン」などができた。ただし西洋料理がメインのお店。
  • 明治44年(1911年)に上野や銀座に「カフェー」と呼ばれるコーヒー店ができ、大正時代にやっと大衆に広まり始める。銀座に今でもある「カフェ・パウリスタ」はコーヒーを安く提供し(カフェ・プランタンの1/2)、次々に支店をオープン。
  • その頃世界では、粉を湯で溶かすインスタントコーヒーが発明される。発明者はシカゴに住んでいた日本人科学者、加藤サトリさん。
  • 第二次世界大戦後にコーヒー豆の輸入が再開され、昭和30年(1995年)頃からは、クラシックの音楽喫茶、歌声喫茶、ジャズ喫茶など、いろいろな喫茶店がオープン。
  • ドトール」がオープン。農園の監督としてブラジルに渡った18歳の日本人が、昭和37年(1962年)にコーヒー豆の焙煎・卸売業を開始。ブラジルにある「ドトール・ピント・フェライスレス通り」からその名がついた。
  • 大阪の世界万国博覧会の頃に日本は高度成長期になり、喫茶店も一気に増える。けれど入りにくい雰囲気のお店も多々あった。
  • 昭和46年(1971年)、日本の喫茶業界初の、ヨーロッパ視察旅行。
  • ドトールの方はこの時のパリのカフェ視察をヒントに、昭和47年(1972年)にコーヒーショップをオープンする。値段や提供するスピードで、喫茶店とはターゲットを変えていく。昭和55年にセルフサービス店を確立。

という感じで、ちょっと歴史を知ることができました!

お子様向けの本なので、さすがに「純喫茶」と「酒を提供するタイプの喫茶」が分かれていく背景などは書かれていませんでしたし、ややドトール推しな内容ではあるんですが、ためになっておもしろかったです。

他にも勉強になることがいろいろ書かれていましたが、私のキャパ的にこのくらいを覚えるので精一杯でした。

 

実はこのような喫茶店の歴史は、沼田元氣さんの本でも知ることができます。

・喫茶店(カフェ)百科大図鑑―ぼくの伯父さんのスクラップブック

・一杯の珈琲を飲むためだけに行きたくなる札幌・小樽カフェ喫茶店案内

沼田元氣著 ギャップ出版

 

茶店の誕生、また数珠つなぎでどんどんできていくお店の様子は、沼田元氣さんの手にかかると、当時の時代背景やにおいなども一緒に伝わってきます。

札幌・小樽の本は、札幌に住んでいた沼田元氣さんの叔父さんがお詳しく、その方が細かく記録されていた資料があったようで、かなりの情報量です。

茶店の要素(おいしさ、雰囲気、街とのなじみ方、居心地、マスターやママの個性、歴史)を、ここまで魅力的に伝えられる方も、なかなかいないように思います。こんなにセンスの良い喫茶本のデザインをされる方も。写真も!

先日友人とも、そんな話で盛り上がってしまいました。唯一無二だね〜、同じ時代に生きることができて嬉しいね〜とも。

 

学研の子供向けの学習本、そして喫茶のパイオニアである沼田元氣さんの本という、まったく違った角度からの読書。

そんな本の読み方も、おもしろいなーと今回思いました。

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マーブルチョコのようなカラフルなブログになるよう「marble marble マーブルマーブル」としました。純喫茶通い、マッチ集め、イラストルポ、片付け、登山、読書、洋服のショッピングなどが好き。文章では饒舌な、人見知り。
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