てんとてん

喫茶好きのイラストレーターの日常ブログ。てんからてんへ、ぼんやりとした日々。

【越後湯沢・南魚沼】新潟ミニ旅【ぽんしゅ館・邪宗門・石川雲蝶】その2

前回のミニ旅の記録の続きです。

tellacoli.hatenablog.com

前回のブログで邪宗門のことを始め、けっこう書きたいことは書いてしまったので、おまけのような記録になってしまうかもしれませんが、あと少しだけ。

 

新潟に行く前に、最初は新潟全域で観光スポットを探していましたが、たまたま私の調べ方が関係していたのかお寺がけっこう多いのね、なんて思っていました。

その中で「新潟のミケランジェロ」なんて呼ばれている作家がいて、新潟、特に魚沼周辺のお寺の装飾を精力的に手がけていることがわかりました。

写真を見る限り、これは相当すごいのではないか?数もクオリティもすごいものがあり、何よりとてつもない迫力!!

え?この方全然知らなかった…

なぜ?私が無知だからというのもあるけど、それにしてもこんな人がいたのか!!

とネットの画像だけでえらく感動してしまい、こりゃ実物を見たい!行かねば!という気持ちに至ったのです。

 

そして駅からは相当歩くことも覚悟しつつ、「赤城山 西福寺(せきじょうさん さいふくじ)」という遠い場所のお寺に行くことに決めました。

電車から田園風景を眺めつつ。

 

新潟のローカル線は、無人駅が多かったです。ここもこんなにだだっ広いのに人はおらず、しかもあちこちに階段があったり独特な造りのため、若干怖くなりつつホームへと向かいました。

 

駅の向かいには稼働していないおみやげ屋さんがありました。登山や旅でローカル駅に行くことは度々あるけれど、たっちゃん(梅宮辰夫さん)の漬物の看板、よく見ます〜

 

駅から徒歩30分ほどではるばる訪れた西福寺は広く、中でもこの開山堂は茅葺き屋根の建物も見応えがありました。

上部がとてもしっかりと守られていますけど、それもそのはず、この中に石川雲蝶さんのとてつもなくすごい彫刻が施されているんです。

 

石川雲蝶さんの木の彫刻。

彫刻は天井だけではなく、柱や棚までめっちゃ精密に360度ぐるっと施されていました!

ここは撮影がいっさい禁止のため、これはもらったパンフレットを撮っているんです。

それだけでも迫力が伝わりますかね?

吊り天井の透かし彫りは細部まで細かく、だけどどの角度から見ても力強く。

見ているだけで気の遠くなりそうなものすごい労力で作られた彫刻。

いやいや何じゃこりゃ凄すぎる…

色合いも華やかで目に楽しく、出てくる動物や仏師も生き生きとしているように感じたり。精密だから当時の歴史を伝える役割もしっかりと果たしていて。

正式な名称は「道元禅師猛虎調伏の図(どうげんぜんじもうこちょうぶくのず)」というそうです。

 

石川雲蝶の終生の大作と言われているそうですが、この西福寺内には、他にも欄間や襖絵、仁王像など様々な雲蝶の作品があり、どれもめちゃくちゃ凄いんですよ(語彙力…泣)!

これもパンフレットで…

 

いやいやいや…

…あー私は語彙力がほんとにないのでこの後の文章は自ら言いますがおバカ丸出し文章ですが…

何じゃこりゃ!ミケランジェロもすごいけど(システィーナ礼拝堂も観光で行って参りました)石川雲蝶も凄すぎるって、いや、なんで無名なのだ?場所?遠いから?他に行くとこあんまりこの辺ないからかなあ。いやあもったいないって、生で見たらびっくりですって、ああでもあまり知られない方が作品が大切に保管されていいのかしら?いや、世の中では十分に知られているんだろうか…?新潟県では文化財だし、バスツアーもあるようだし…

…などなど、今これを読んでくださっている方にも「時間を返せ」と言われそうなくらいに中身のないような考えをあれこれ巡らせ、圧倒されながらお寺を出てきてまいりました。

 

石川雲蝶さんの他のさまざまな作品群はネットでもいくつか拝見したけれどどれも精密でダイナミックで、また木製というのも美しいなと感じたりして。

作品は1000点ほどあるようなんですが70年ほどの生涯でこんなにもたくさん作れるの?と、エネルギッシュさにもびっくりしてしまいました。気力体力が備わった、さぞかし生命力のある作家さんだったんだろうなあと思います。生で見れて感動しましたよ!

 

 

あとは、塩沢という街では江戸時代のようなな街並みを歩いたり。

レトロな街並みを新しく作ったそうで、2kmほど続く街はきれいでした。土日なのにお店も観光客もまばらでしたが…ランチ食べたかったけど14時過ぎたらお店は全滅しちゃいましたが…

銀行や郵便局なども実際に機能していました

 

暑かったのでアイスキャンディー。レトロなパッケージに惹かれて。

 

酒造会社の営む酒屋もあり、そこが推している「雪男」ブランドのグッズもいくつか。

家でハイボールなどを飲む用のグラスなんですけど、この箱「official雪男glass」って。これ完全に「Official髭男dism」をモジっていますよね。

後から気づいてひとりで盛り上がってしまった(夫はヒゲダンに興味がなくて??という反応だったけど…。グッズ制作のスタッフにファンがいるんだろうな)。

 

あとは、新潟といえば!!なんですが、お米がすっごくおいしかったです〜。

泊まった場所も、もう炊き立てのお米(と、温泉)を楽しみにしていったようなもの。魚沼産のコシヒカリですもん、もうめちゃくちゃおいしくて、お米がツヤツヤ、ピンと立っているのにも感動しました。

 

帰りにお米も1kgだけ買って帰って、その日の夜に炊いてみたんですけどやっぱりおいしくて。

ちなみに後日炊いた日には、私、あろうことか水分量を間違えてしまい、ややしっとり目になってしまいました…

…お米炊くの、滅多に失敗しないんだけどなあ。よりによって大事な魚沼産コシヒカリを…泣

 

っていう、お酒に喫茶にお寺の彫刻にお米にと、ミニ旅ながらもけっこう充実の旅でした〜

では!長々としたブログを読んでくださりありがとうございました。

 

marble marble マーブルマーブル

東京在住のイラストレーターの日常の記録。
人見知りですが、せめてブログはマーブルチョコのようにカラフルになるよう「marble marble マーブルマーブル」としました。
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