てんとてん

喫茶好きのイラストレーターの日常ブログ。てんからてんへ、いろんな日々。このたびブログタイトルを「マーブルマーブル」より「てんとてん」に変更しました。

上野散策と、展覧会岡本太郎

家から上野駅周辺まで歩いて行き、ぐるっとまわって帰ってくると、ちょうど5000歩くらいになります。

そこからあれこれ立ち寄ったり、喫茶店に行ったりすることで7000歩。

私にはまあまあほどよい散歩になります。

 

ピンボケしてますが、猪熊弦一郎の壁画、企画展示のポスターや催事場、そして新幹線乗り場のある上野駅の構内。

広く、古く、静かなざわざわ感。

この空間がなんか好きです。

このポスターで岡本太郎の大規模な展示会があることを知った私は、あ、いいな岡本太郎、久しぶりにしっかりとみたいな〜と、週末に夫とネット予約し、足を運んでまいりました。

めちゃくちゃ広い、上野の東京都美術館

照明がかわいいです!

上野動物園の隣にあり、とても広く、メインの展示から都民の方の展示から、さまざまな企画が催されています。

岡本太郎の作品は抽象的だけど意図が明快でダイレクトに飛び込んできます。

色彩ははっきりとしていて、構図は普通ではなく有機的で複雑で、不協和音で。

 

そんなひとつひとつの要素全てにパワーが溢れていて、ただただ圧倒されてしまう。

 

生きるってこういうことだぞ〜〜!という生命力がギラギラとしているというか。

 

そして、どの絵もとにかくデカイ!!

また、展示の量が多い!!

 

今回はかなりの展示物が一堂に介していて、エスカレーターを3階分くらい上ったかな?

フロアごとにテーマもあって、作品も追っていきやすかったです。

 

そして驚いたことに、ほぼ撮影OKでした。

作品をスマホで撮っている人、多かったな〜。

(考えてみると、フランスの大きな美術館などもフラッシュは禁止だけど、ほぼ撮影OKだったような?日本は以前はNGでしたよね)

私は絵画を撮影するのがあんまり好きじゃないので、持ち帰ったチラシの中身を撮ってみました。

川崎記念館にあるもの、青山記念館にあるもののほか、NYとかフランスからやってきたものや習作、また彫刻に映像までもが大集結。

 

縄文土器などに影響を受けたオブジェなどもあるんですけど、なんだかミョーにかわいいんですよね。

私はグッズ売り場で「午後の日」オブジェを買ってしまおうかと悩んでしまいました。

お日様のようなやさしい黄色で、かわいい丸っこい顔なんですけど、半分は仮面みたいになっていて意味深なんです。

岡本太郎さんの墓碑となっているそうです。

taro-okamoto.or.jp

海洋堂の作品だそうです。手のひらサイズ。うーんかわいいな。

インスタのストーリーズ

 

ちなみに岡本太郎の言葉に「今日の芸術は、うまくあってはならない。 きれいであってはならない。 ここちよくあってはならない」

というのがあり、いつもドキーッとしてしまう。

うまくなろう、きれいであろう、心地よくあろうと頑張っている日々のような気がしていて。

デザインや商業イラストのジャンルにこれが当てはまるかと言ったらまた違うのだろうけど。

小さくまとまってはいけないんだなと気づかされるとともに、「自由でいいんだよな」とも思え、やっぱりなんだか希望やエネルギーもいただくのでした。

 

東東京の玄関口である上野は、美術館やショッピングできる場所もあれこれとあり、ほんと楽しいです。

ローカルなムードもあるんですけど、それがなんだか気楽で。

 

駅構内では鉄道150周年を記念し、「パブリックアート展」をやっていました。

パブリックアート」…駅構内に展示された、公共のアート。

街を特徴付けるものが多いですがカラフルでクセのあるものも多い。

昔はスルーしてたけど、いつからかこの個性の違いがおもしろいな〜と思うようになりました。

これは東京。ハチ公とか、最近できた下北沢の立体壁画とか。

 

岡山、広島、山口のステンドグラス。きれい。

 

北海道。五十嵐先生。

北海道って、あまりクセが少ないな。

そういえば札幌駅構内の栗谷川先生の作品は小規模なものに変わっちゃいましたよね。

あれにはガッカリしたなあ。

こぎれいにまとまったものだけじゃつまらない。

クセのあるもの、強いもの、を大事にしてほしい。

 

そして…東北。

なんだか濃ゆい。青森が特に濃ゆい。

さすが…!

 

最近の東京の夕焼けはきれい。

レトロな駅舎に、レトロなフォント。

それはそうと、英語部分の文字詰めおかしくない?(そういうのについつい目が行ってしまう)

広々としたパンダ橋と、奥は上野の森(上野公園)。

 

色々なものを見て刺激を受けた後に、広い空を眺めつつのんびり歩く時間はとても心地いい。

ぐるぐる自由に、いろんなことを考える。

心身共に、冴える感あり。

 

好きな建物のひとつ、東京文化会館

平べったく、平行で、直線で、穴ぼこがある。

おもしろい建物。

 

上野は、平べったい建物が多い。

もしくは、リノベーションを繰り返している、重要文化財の建物。

そのどちらかがとても多い街。

 

入り口ドアの取っ手の形、ガラス部分のしずくみたいな模様、床の模様、ぜんぶ素敵。

意外と利用したことがない、屋外のカフェスペース。

今こうやってここを写真でみていて、ここに行ってないのはモーレツにもったいない気がしてしまった。

上野で「平べったい建物」のひとつ、上野公園のスタバ。

混んでいるのでのんびりできなさそうでほとんど使ったことはないけど、素敵な建物。


こんな建物をあれこれみながら広い道路をのんびりと歩き、そして谷中の寺町エリアも楽しみつつの上野散歩は、とても好きです。

お寺の前にある格言?はさまざま。

お堅いものから、こんなふうに「エリザベス二世」のお言葉があったりも。

行動と熟考のバランス…ごもっとも。

 

長くなりましたが、こんなふうに上野エリアの散策や美術鑑賞を楽しんでいる日々でした。

 

marble marble マーブルマーブル

東京在住のイラストレーターの日常の記録。
人見知りですが、せめてブログはマーブルチョコのようにカラフルになるよう「marble marble マーブルマーブル」としました。
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