てんとてん

喫茶好きのイラストレーターの日常ブログ。てんからてんへ、ぼんやりとした日々。

“予感”を歌ってくれるスピッツが好き/ゴースカ行ってきたよ

スピッツのファンクラブに入っておりまして。

ファンクラブ限定ライブ【ゴースカ(GO!GO!スカンジナビア vol.8)】がいま行われているんです。

 

ライブは抽選で激戦だったことが予想されますが、無事に当たりまして、日曜日に横浜みなとみらいのぴあアリーナMMに行ってきました!

 

とても幸せな時間を過ごしてきました〜〜〜

セットもかわいかったし、メンバーの皆さんも元気そうで。

安心したりして。

演出も嬉しいことがいっぱい!

 

泣いたよ、ほんと。

すごく久しぶりの生歌だったので…

やっぱり最初と、そしてかつて刺さったことのある曲を聴けることに感動して、何度か泣いてしまった!

 

 

今回はまだコロナ禍ということで全国ツアーは行われず、関東と関西のみの会場だったようで、全国各地からファンたちが集っていました。

45都道府県からいらしてたそうですよ?

会場全体に漂っていた“ホーム”な暖かい感じも最高でした!

 

今はまだツアーが終わっていないし、後に円盤でライブ全貌を見るのが楽しみだよという人も多いだろうなあと思い、ネタバレは完全封印して…

 

 

今はまだ熱い気持ちがいっぱいではありますが、ここでは私がとっても大好きな「正夢」の感想を書くことで気持ちを落ち着かせたいと思います。


www.youtube.com

 

ブログのタイトルにも書いたんですけど、“予感”を歌ってくれるスピッツが好きなんです。

スピッツはさりげなく、

「頑張れる気がするよ」

というような“予感”をそっと歌ってくれるので、

こちらも

「自分らしく、少しずつ進んでいけそうだよ」

っていうゆったりとした状態で前向きな気持ちになれるんです。

 

それが私にはのびのびと、心地よく、自由でいられて元気になるんです!

【ルキンフォー】の“届きそうな気がしてる”

【シロクマ】の“まだ跳べるかな”

【さらさら】の“遠く知らない街から手紙が届くような ときめきを作れたらなあ”

などなど、“予感”を歌う曲がいっぱい!

2010年代以降が特に、そんな歌詞が多いかなと思います。

 

大好きな曲のひとつ【正夢】もそうです!

歌詞を引用させていただくと…

 

どうか正夢 君と会えたら 何から話そう 笑ってほしい

「正夢」って表現するのでふんわりとしていますが、この歌の主人公は、おそらくガチの夢を抱いていると思うんです。

“夢が叶ったら(出会えたら)、君(夢…もしくは叶えた自分の気持ちや状態かな?)と、何から話そうかな、笑ってくれるといいな”

 

…なんていう優しくてあったかい歌詞だろう。

すごくふわっとした、幸せな気持ちになる歌詞だと思います。

 

ガチ夢と書きましたが、もっとふわっとした、“こんな状態になれたらいいな”という感覚的なものかもしれません。

私がガチ夢所持者(?笑)なので、そんなふうに捉えたいのです。

 

続いて

小さな幸せ つなぎあわせよう 浅いプールで じゃれるような

 

ときます。

たぶん「小さな幸せ」のひとつひとつをつないでいくと、正夢があるのかも?

あるといいな、という予感が描かれているように思います。

苦しかったり辛くて先が見えない時も、小さな幸せをつなぎあわせながら正夢の方へ…

 

それを“浅いプールでじゃれるような”と表現するのは

歌詞を作成している草野マサムネさんの詩的な世界がすごすぎると思います。

 

そしてここがいちばん好きなんですが

ずっと まともじゃないって わかってる

 

…ほんとに、なんていうんだろう、私はとってもこの表現にホッとするんです。

自分にしかわからないこと、思い。

それを目指して進んでいく自身の状態は、側から見たらまともじゃない部分もあるのかもしれない。

過程ではいろんな感情、思いになりますよね。

例えばそれはゲスかったり、毒があったりと、自分じゃ見たくないような嫌な部分かもしれません。

もしくは夢に対して抱いている妄想が激しすぎたりとかね。笑

 

けど、「まともじゃないって わかってるよ、ずっと」と歌ってくれているんです。涙

 

なんだか私は「まともじゃないってわかってる」がいろんなものを内包されたようなフレーズに感じて、毎回ホッとしてしまうんです。

 

 

そして歌の最後は

ずっと まともじゃないって わかってる

もう一度キラキラの方へ登っていく

 

としめくくります。

“キラキラの方”…!

何もいうまいというか、これを解説するのは野暮っていうか…

 

“キラキラの方”というのは、なんだか個人的にはノスタルジックな匂いもします。

「小さな頃から憧れていた、具体性のないキラキラとした世界」という感じ?

でもこれも、あまり掘り下げるのは野暮だよな。

感覚で捉えていればいい世界かな。

 

こういう表現をする草野マサムネさんとはどうなっているんだ、どんな人なの?天才なの?(天才だろうね)

個人的にはなんだか異星人のような(すみません)…。ほんとにたまたま生まれたのが地球というだけの、特別な生命体なのかな?とか…。うーん、ファンは痛いですねえ〜〜すみません。

 

名前もすごいですよね。

草野正宗ってさ。本名ってさ。

文系女子にどストライクな名前じゃないですか?

そしてそれにあのお顔という…。

さすがにマサムネさんも50台半ばで今ルックスは年相応ではあるけれど、でもいつまでもシュッとしてて、何ら変わらないスタイルはすごいと思う。

ファンクラブに入っていると会報とかメッセージとかいろいろ届くんですんですけど、そこでの表現も素敵ですよ。

絵が上手いんですよ〜〜。

でもこれは、スピッツ全員そうなんですよ。

絵が上手くて(美大出身者が多いし)、シュッとしてて、印象というかキャラクターが全員変わっていないように見える。

 

マサムネさんの作る優しい楽曲をメロディにする、4人の演奏がまた素敵なんですよ〜〜〜。

ロックバンドでかっこいい演奏も多いです!

もうずっと、何年も何年も、30年も、そんなふうにスピッツは続いていっているんです。

 

個人的には“スピッツって奇跡だな”、という感じで、なんだかほんとにありがたく、幸せを噛み締めながら曲を聴いている次第でした。

 

推しは推せる時に推そう!

って、いますっかり世の中もそんな感じじゃありません?

自分たちを夢中にさせてくれるもの…

アイドルもそうだけど、活動は儚く刹那的なこともあるし、世の中何があるかわからないし。

推せる時に推す!

賛成!

 

私はスピッツをガチ推しし始めたのって2020年なんですよね。

ずっと好きでしたが、ファンクラブやオンラインメンバーズになったのはその頃。

 

さっきの”予感”を描く世界が、自分の人生を支えてくれているな〜と認識したり、「かけがえのない人たちだ」としっかり思ったのがその年だったんです。

超おそいですが、それが私のタイミングでした。

 

これからもちょっとずつ、小さな幸せをつなぎあわせながら生きていこう〜〜(正夢)。

ライブからの帰り、みなとみらいの「歩く歩道」に乗りながら夜景を眺め、余韻に浸っていました!

 

ちなみにライブが始まるまで、私は客席で文庫本を読んでいたんですが、同じく本を読んでいる人の多いこと…

 

もちろんスマホ見ている人とかおしゃべりしている人とかの方が多くはあるんですけど、普段乗っている電車の中より、ずっと読者率の割合が高かった!笑

 

落ち着きますよね。本ね。笑
スピッツファンの共通点を感じ、嬉しくなった瞬間でした。

 

marble marble マーブルマーブル

東京在住のイラストレーターの日常の記録。
人見知りですが、せめてブログはマーブルチョコのようにカラフルになるよう「marble marble マーブルマーブル」としました。
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