今更ですが2月の話をしてもいいですか?
コロナで開催がずーっと延期されていた【黒沢ビル】という建物の見学会に行ってきたんです。
www.kurosawa-bldg.com公式サイトの文をそのまま引用すると
昭和4年に竣工された昭和モダンテイストを取り入れたビルティング。
ビル内の随所に大正から昭和初めに活躍したステンドグラス作家「小川三知」の作品を見ることが出来ます。
現存する貴重な建物で、今も病院として現役。
最寄り駅は湯島。
この建物のいちばんの魅力というか私が見たかったのは「小川三知」さんという作家さんのステンドグラスです。
“西洋”のイメージのあるステンドグラスですが、この方がデザインされたそれは“和”がテーマ。日本の四季や生き物なども絵柄に使われ、どこか温かいけどモダンさもあって。
ほかにはない魅力に惹かれていました。
モダンテイストの西洋建築との相性が最高で、それがお近くの湯島に現存して、さらに内部を見学できるなんて。
友人と予約して、ガイドさんの案内で内部を見てまいりました。
エントランスまわり
ステンドグラスのほかにも、アールの形やブロックの使い方、タイルの色合い、下駄箱の色合いと文字など、見どころいっぱい。
ここまででもすでにかわいい。かわいいです。
ただここまではいつでも見られます。
この先は見学者のみが閲覧可。
(撮影も可ですし、このようにブログなどの掲載も可です)
エントランス内側〜応接間
この辺りが特に、ステンドグラスをたくさん使っています。
ステンドグラスですが、これらのシンプルな構図が好き。日本画のような。
そして、黒い縁部分の太さが絶妙にかわいい…。ぽってりとしていて、まわりの色を引き立たせている。
そして、椿のステンドグラスをはじめとした、なんだか和紙のちぎり絵のような絵柄。
淡い色とも渋い色とも似合う。おもしろい。日本ならでは。
これがガラスでできているのかと思うと、たまらなくかわいい。
応接間の照明も美しかった。6面あって、四季の植物や動物が描かれているんです。
そのほか、館内〜階段をのぼって、屋上まで
ほかにもこんなふうに、いろんな場所でステンドグラスを楽しめます。作家性のあるステンドグラスが盛り込まれた建物って、豊かでよいなあ。
また建物自体も、陽がよく入るような工夫など、凝ったポイントが随所にあります。
階段の手すりに波状のガラス(今も残っているのがすごい)、昔は入り口にあった“口から水の出る羊(ちょっとシュール)”なども。
照明もかわいいな。
屋上。サンルームは、当時のご病気の方の療養所。
よく晴れていたので、屋上にあったスチールテーブルの天板の影もくっきりとしていてきれいでした。
思う存分満喫できました!
小川三知さんの作るステンドグラスの日本らしい図案や、淡かったり渋かったり…な色合いは、今見てもとっても素晴らしくて、今後もずっと保存されていくといいなと思います。
そしてもっと、こういう窓の建物が今たくさんあってもいいなあと思った。
日本らしかったり、意外性のある絵柄。
見学会は8人くらいが参加してたかな?
みなさん熱心に写真を撮ったり、ガイドさんに質問したりして、短く熱い時間を過ごしてきました。
ちなみに帰りはここも通ってきました。私にはちょっと敷居が高くて入れない「バー琥珀」。
夜はこの辺りのムードは独特になるので、明るいうちに看板などを愛でます。
ほんとこの辺りは怖くなった。やばいニュースも何ヶ月かごとに目にするし、ゴミの散乱も直らない。治安がますます悪くなったように感じます。
梅が最高にきれいな時期だったので、湯島天満宮へも足を運びました(このブログを書いている今は桜が満開の時期だというのに)。
絵馬には合格祈願のほか、合格の御礼の札も多く下がっていました。おめでたい。
梅。かわいいな!
ぶりんっとしていて、ふっくら丸くて、梅ってほんとに花のひとつひとつがかわいいです。
梅が擬人化して女の子だったら、最高に憧れるルックスだよなーきっと。橋本環奈ちゃんみたいな、整った愛らしい感じなんじゃないかな。
桜さんは、またちょっと違うんですよね。儚げというか…広末涼子さんとか?蒼井優ちゃんとか。透明感のある感じ。
最後の最後で変な方向に妄想しちゃいましたが、そんな2月のある日を今更ながら振り返りました。
marble marble マーブルマーブル
- 東京在住のイラストレーターの日常の記録。
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