マーブルマーブル

イラストレーターです。日々気になったことをテーマに問わずブログにしています。マーブルチョコのようなカラフルで雑多なブログを想定し、「マーブルマーブル」としました。純喫茶、マッチ、散歩、昭和の建物、昭和歌謡、片付け、スケジュール帳などが好きです。コメント欄がありません。ご感想などはコチラまで→marble●tellacoli.com(●→@)

夏の読書感想文(延長戦)『東京奇譚集』

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夏休みと呼ばれる期間はとっくの前に終わっていますが、「夏の読書感想文」をもうちょっと続けてみます。延長戦です。

感想文を書くの、楽しいんです。

 

村上春樹さん『東京奇譚集』を読みました。

東京奇譚集 (新潮文庫)

東京奇譚集 (新潮文庫)

 

思えば村上春樹さんの本を読むのは「ねじまき鳥クロニクル」以来だった気がします!あの作品の刺激がけっこう強かったため、あとは読書習慣が減ったため、読んでいませんでした。

特に「ノルウェイの森」前後の作品を、よく読んでいました。

ブランクの空いた今、私は村上春樹を読んでどんな感覚になるのか…。

それを知りたくて、まずはお手軽にと短編集を手に取りました。

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なんとなくの気分で、新潮文庫のプレミアムカバーのデザインを購入。

 

村上春樹さんワールドを久しぶりに触れた感想は、「懐かしかった」。

奇譚集というタイトルの通り、各ストーリーはよくある日常の中に、少〜しだけ数奇な出来事が起きています。「世にも奇妙な物語」ほど奇妙じゃないけど非日常…という塩梅の。

5編あり、最初は村上春樹さん本人が登場し、本の案内人として自身に起きた奇妙なこと、人から聞いた実際にあった話を紹介します。残り4編が物語。

 

“そうかもしれない。あるいは、違うかもしれない”

…そんな村上春樹テイストが懐かしい。“やれやれ”も出てきたし。

 

物語はゆっくりと進んでいきます。

 

少し前に読書感想文を書いた「流星ワゴン」にて、私は“中年のおじさまの世界観に苦手意識があるのではなかろうか”と思うようになったため、もしかしたらそんな感覚が村上春樹さんの本にも襲ってきたりして…と思っていたらそんなことはなく、最後まですごく楽しく読めました。

それはなぜかというと、本に登場する全員が、それぞれの人生を依存なく歩んでいるから、という気がします。一夜を共にする女性なども出てきますが、主人公に振り回されていません。それぞれが自分の人生を歩んでいて、それぞれが付かず離れずで互いの人生を見守っているような感じです。

優しいというか、踏み込まない感じというか。冷たくも感じ、洒落た間柄、という感じもする。

なんかそれが、読んでて居心地が良かったです。

 

いちばん印象に残った話は最終編の「品川猿」ですね〜〜。

けっこう、ショックな話でした。最後はささっと終わるけど、そのあとの主人公の長い人生において、大きく支配されてしまいそうな事実が最後に判明し、読後の余韻がすごかったです。

 

残酷でした。

けど、小説だしね…

短編集は、引きずらずライトに楽しめるのが良いですね。「品川猿」は、長編だと割ともっとあれこれ引きずってしまったかも。

ひさびさの村上春樹さんの本に短編集を選んだのは、我ながらなかなか良いぞ、と思いました。

 

少し春樹さん熱にエンジンがかかった感じ。また読みたいな。

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