これまでの服の奮闘記録を何度かに分けて記事にしてます。
ワードローブを見直したり、プロの力を借りたりしながら、「自分に似合う服とはいったい何か」いう研究(趣味)に没頭。
3回目は、「こうしたら似合う」というのは分かってきたけど、「どうして似合うのか」は分からなくて、深みにハマっている最中からです。
引き続き長い記事になっちゃってますが、よかったらお付き合いください。
↓これまでの記事
自分の持っている要素を知りたい
プロの方とかショップ店員さんでも「何がどうして似合うのかを深く知る必要はないですよ、好きなものを着たらいいんですよ」とおっしゃる方もいて。
確かに、インスピレーションや、自分の好きだ!って思う洋服をパパッと選ぶって、なんてワクワクと楽しいことなんだろうと思います。
前はそうしていました。古着のブラウスをいきなり買ってみたりとか。
…なんですが。
結果失敗することを散々繰り返してきちゃったので、さすがにこれ以上は…。
予算もあるし、好きな世界なのに失敗体験が増えるのは辛すぎます。
いっとき悩みすぎて、スティーブジョブズ系(黒のトップスにデニムと、いつも同じスタイルにすることで服に悩む時間もお金もなくすスタイル)になればラクなんじゃね?とも思いましたが、いやいや、私は服が好きなんです。
予算を極端に抑えたいわけでも、ミニマリストになりたいわけでもないのです。
骨格診断に注目してみることにした
いつからか目にするようになった「骨格診断」。
正直、最初はそんなに興味がなかったんです。そういうコンテンツ、ビジネスがあるのか…という程度でした。
ちなみに「骨格診断」の3パターンの特徴はネットで知って(調べたんかい)、私はこの中だとハンサムライクが似合う「ナチュラルタイプ」が好きだなーと思っていました。
だけどセルフ診断では「ストレートタイプ」。
あーだから私はチグハグなのかも。ストレート要素が強いのにナチュラル系を好んで着るからさあ…
とも思いました。
こういう要素を取り入れたら垢抜けるの?
でも「ストレートさんが似合うスタイルの方向」には自分を持っていきたくなくて。
カッコいいし素敵だけど…(究極に言えば、ブルゾンちえみのあの“35億の格好”が似合うのはストレートさんだと思っています)
これは…。より迷子になるぞ。
ますます混乱すると思い、骨格診断は無視するようになりました。
ストレートか、ナチュラルか
…なんですが、それにしても「ナチュラルタイプ」がこれだけしっくりくる気がするのはなぜだろう。
(無視してないじゃん)
袖を捲るとしっくりきたり、ワイドパンツも、編み目の粗いニットも似合ってる気がして、まあまあ「ナチュラルタイプ」の特性に当てはまる。
体型を隠したくて、バランスを取りたくてやっているところもあったので、そこでまた混乱。
わからん!やっぱりナチュラルタイプなんじゃね?
なんか体型的に違う気がするけど!
…ちなみになんで「ナチュラルタイプ」ではないと思い込んだのかというと、ナチュラルとされる著名人が、全然自分と違うと思ったからです。
今井美樹さんとか中谷美紀さんとか吉瀬美智子さんとか。
肩のフレームがしっかりとしていて、華奢な部分もあるハンサム美人というという感じだったので、全体的に肉厚な私は違う世界だわ…と思っていました。
(後から、贅肉と骨格の判別は別ものだと分かるのですが)
そんなこんなで骨格診断を意識しているようなそうでもないような日々が続き…
ファッション系のYouTubeをあれこれ流しっぱなしにしていた時、このチャンネルに出会いました。
素材感がポイントだった
「骨格診断」というメソッドを作られた二神さんの会社のチャンネル。
それによると、その人に似合うのは「デザインそのもの」ではなく「素材感」なんだそうです。
骨格タイプ別に似合う素材感が違うようなのです。
素材そのものではなく。
例えば、綿100%でもギャザーがたっぷり入った縫製だと「ゆったり感」、まっすぐなラインでシンプルだと「スッキリ感」などなど。
これがどうも、ナチュラルタイプが似合う素材感に当てはまり過ぎる!と思ったのでした。
もう一度過去に組んでもらったコーデを見直す
そこで、過去のパーソナルスタイリストさんが私に組んでくれたものを振り返りました。
すると圧倒的にナチュラルタイプが似合うとされる「ゆったり感」「ざっくり感」などが多かったのです。
ブラウジングが入り、クシュっとさせて「ざっくり感」を強調。
自分で組んだコーデはストンとまっすぐに、ストレートタイプ向けのシルエット。
セルフコーデが今ひとつしっくりこなかったのは、こういうことなのか…?
「こういうこと」が、「骨格による似合う素材感」に当てはめると、まあまあ納得できるのです。
これがもしや「自分に似合う服」を見つけるポイントなのでは…?
当時プロの方が組んでくれたコーデ。
全部ナチュラルタイプが似合う系じゃね!?
モチーフそのものはナチュラルタイプが似合うもの選んでるという自覚はあったんですが(好みと体型カバーなど様々な理由でチョイス)、似合う服もそのまんまナチュラルタイプなのかも?と、確信を持てるようになってきました。
改めてプロに診断してもらう。ナチュラルタイプだった
そんな過程で、二神さんのお仕事にも関わりつつご自身でもサロンを開いているプロのスタイリストさんに骨格診断とコーデの相談をお願いするに至ったのです。
(以前お願いしていたスタイリストさんは骨格診断やブルベイエベなどは気にしなくて良いという考えだったので、専門の方に…)
そして!!!!
ついに!!!!
昨年のブログでも書いたとおり、ナチュラルタイプと判断したのでした。
(やはりストレートタイプの要素もあるそうで、迷われたと話してましたが)
自分の素材というものをやっと理解した瞬間でした。
じっくりじっくりと、自分に似合うスタイルを把握できた感覚がつかめてきたのです。
遠回りのようで着実に出た答え
そもそもの好みが「ナチュラルタイプが似合う服」だったのなら、プロの方にお願いせずにそのまま「素材感」を大事に、自分で解決できたのでは?とも思うかも知れません。
ですがやはり、プロの力をお借りしてアドバイスをもらうのはわかりやすかったし、解決に至りやすかったです。
例えばこんなことが解決しました。
○もっとキレイめ路線を目指した方が垢抜けるのかなあ
→キレイめなら、アクセサリーを天然素材っぽくした方がバランスが取れる
○ふんわりしたブラウスはどうだろう
→同じふんわりブラウスでも、胸のギャザーが多い方が似合う
○いっそのこと古着を極める?
→トップスで古着を投入するならタックの入ったワイドパンツが似合う
など。
ファッションのジャンルには選択肢が多すぎて迷いが生じやすいけど、骨格診断の明確なメソッドを知ることで「私ならこうする」に辿り着きやすくなりました。
遠回りのようで着実に答えを出す道だったなと思います。
メソッドに囚われすぎるか否か
とはいえ、メソッドに囚われすぎてその人らしくないスタイルになってしまうこともあると思うし、本末転倒ですが結局好きなものをチグハグにでも組み合わせたら、それがその人の生き方、スタイルなんじゃね?とも思います。
今たまたまこんなふうに辿り着いただけで、また年齢や体型の変化で迷路に入ることも多いにありそうです。
なので、今は迷ったらメソッドに頼りつつ、その上で自分らしく、楽しくおしゃれができたらなーーーーと思っているのでした。
そんなこんなで最近の格好
骨格診断をしていただいた方にもワードローブチェックをお願いしていて、いろいろと組んでみたので掲載してみます!
- メンズライク
- ざっくりとしている
- ずどんと下に落ちるシルエット
- でもどこかフェミニンさもあり
- きれいめな雰囲気も欲しい
診断する前に伝えた「好きなスタイル」はこういうのです。
ほぼナチュラルタイプに当てはまり、手持ちの服でも十分にそういうスタイリングができるということだったので、その辺りがスムーズになり、嬉しかったです。
不気味な写真で失礼…
iPhoneで切り抜き、ピクコラージュでずらずら並べた画像です。
バーっと着替えてどんどん撮っていったので表情がはちゃめちゃで、顔部分はぼやかしました。
12月上旬にお願いしたので、真冬コートに移行する前あたりのコーデになりました。
ざっくりとしたニットにストンとしたワンピースやロングのスカート、ワイドパンツなどを合わせ、メンズライクなんだけど地味になりすぎないように。
どこかにシワ加工のあるもの、編み目の大きいもの、タックやギャザーのあるものなど、いわゆる「ナチュラルタイプ」が活きるスタイル多めです。
そして、色合わせ。
私はどうも発色の良い色が似合うようで(セルフ診断ではブルベです。サマーとウインター要素がどっちもある気がする)、ヴィヴィットな色をポイントに、リズムよく配色をするといい感じになるようです。
このアイテムは自分っぽくなかったか?というものも、自分っぽい要素のあるものとの組み合わせでバランスが取れることがわかったのも嬉しいです。
これを知れたって、今後めっちゃ強くない?
手持ちアイテムもかなり揃ったし、ちょっと冒険するアイテム、トレンドものもどんとこい!スリム体型じゃなくても、好きなアイテムで好きな世界を極められそう!
やっと私は、好きな服の世界で心を躍らせられる気がするーーーー(感涙)
この間美術展を見にいった時の。この格好、褒められて嬉しかった
ということで、めちゃくちゃ長かった服の記録はここまでです。
本格的に悩みに入った5年間ほど、こんなペースなのでずいぶん時間がかかりましたが、どうにかこうにか自分らしい要素とスタイルが知れました。
とはいえこの記事の冒頭でも書いたように、劇的にめっちゃおっしゃれー!!っていう雰囲気にはならなそうなんですが(だってやっぱり私、センスがそんなにないんだもの…良いものを買う余裕もないし)。
でも、ファッションというジャンルと、自分らしく仲良くしていくことはできそうです。
これからも失敗もたくさんしていきそうですが、軸を大事に、年齢とともにどんどん味わいが出てくるといいな〜。
長い長いブログにお付き合いいただきありがとうございました。
・・・・・てんとてん ten to ten・・・・・