東京に移り住み25年も経とうとするのに、今年まで武道館ライブというものに行ったことがありませんでした。
ですが1月にスピッツのライブツアーに参戦で、ようやく初武道館。
そして11月になり、2度目の武道館ライブ「徹子の部屋コンサート〜番組もうすぐ50年〜」に行くことになりました。
タマネギ頭の黒柳徹子さんに会いに、大きなタマネギの武道館へ!
実は私がまあまあガッツリ黒柳徹子さんのファンということ(徹子の部屋を録画してまで見たり、YouTubeをフォローしてたり…)、そして出演者に松平健さんがいることが参戦の決め手になりました。
一度でいいから生の黒柳さんを拝見したい。そして「マツケンサンバⅡ」で、あのテレビ越しからも伝わる「ザ・ハッピー」な空気を浴びたい!!
このコンサート情報は、私が退院後のまだフラフラな状態で「徹子の部屋」を見ていた時に流れたものです。
「今しか見られない貴重なものを見たい。そして元気になりたい」という思いがより強まっていて、あっという間に参戦を決意。
夫を誘ってみたら、まだ病弱な私を支えなければと思ったのか単にマツケンサンバを見たかったからなのか不明ですが、即答で良い返事をもらい、ふたりで見に行くことになりました。
ちなみに私はもう、何事もなかったかのように元気いっぱい。
夫も肩透かしを食らったかも知れませんが(?)、楽しそうだったのでよかったです。
会場は40代の我々が若輩者って感じの客層で、おそらく70代がメイン。
女性客が多く、そのためかトイレの大行列に焦りもしましたし、横入りや謎の動きも多い世代だ…(ライブ中にスマホ見てたり!)とも思いましたが、コンサートは歌もトークも大変濃厚でおもしろかったです。
ちなみに殿(マツケンさん)のファンの方は、慣れたようにサイリウムを手に持っていて、歌唱時はカラフルなサイリウムがあちこちに点灯していたのがよかったです。
びっくりするのは黒柳徹子さんのスタミナと声の大きさ。
かわるがわるステージに立つ歌手の皆さんをずっとステージ上でお出迎して曲を聴きトークをし…。
途中で25分の休憩を挟んだ以外は4時間くらい?ずーっとステージにいらっしゃいました。
立って歩くにはスタッフさんの付き添いが必要なようでしたが、ステージ上で早着替えも披露(なんだか布の包のようなもの?の中で着物リメイクドレスから、新たなドレスに変身)。
マツケンサンバではキラキラした棒を手にシャンシャンと楽しそうに振っており、またトークも「タイムオーバーです」と言われても「私この方とまだいろんなお話ができていないわ」と、ちょっと延長しておしゃべりされたりしていて。
本当に生命力のみなぎりがとてつもないという印象で、チャーミングで。
自然体でもあり、おもしろいこと、そうじゃないこと、スルーしちゃうものなど、その都度正直にしていらっしゃる感じで、それがなんだかおかしくて(素直なリアクションに思わず共感しちゃうというか…)、ふふふと笑ってしまいました。
なんか本当に「伝説のあの人は実在したのだわ」とジーンとする私でした。
私は前に「笑っていいとも!」の観覧に行ったこともあり、なんとなくですがタモリさんと徹子さんをご長寿番組上で生で見れたということに妙な達成感を味わっております。笑
歌手は次の方々が出演されていました。
- 岩崎宏美、岩崎良美のご姉妹…キラキラの衣装で登場。いきなりハプニングもあり。かわるがわるヒット曲を披露。私は岩崎良美さんの声がすごく好きだと思いました。タッチも聴けた!徹子さんは、冒頭のハプニングが「相当おもしろかった」ということでずっと笑いがおさまらず…笑。会場が一気に温まっていました。笑
- 南こうせつ…神田川を聴けたことと、生演奏が素敵だったことと、「妹」の歌詞が刺さって泣けたことなどが印象に残りました。日本語が持つ素朴でシンプルな魅力を再発見。「妹よ〜 ふすま一枚〜 隔ててぇ〜 今〜 お前は夜が明けるとぉ〜 雪のような花嫁衣装を着るのかぁ〜」うう…涙 妹いないのに泣ける。…今年紅白出場とのことで、それを徹子さんとトーク。今年の紅白の最年長なんだそう。
- コロッケ、美川憲一…最初はコロッケのモノマネメドレーでスタート。かの有名な岩崎宏美「シンデレラハネムーン」では舞台裏にいたご本人が登場し、コロッケにツッコミ!!「ご本人登場パターン」、さぞかし何度もやっているんだと思ったら、岩崎宏美さんが出てきたのは初だったそうで、びっくりした〜と言ってました。美川憲一さんの歌唱は私は思いの外沁みました。ブルースもシャンソンも素敵なんですよ。なんか力が抜けてて。ふたりでも歌唱。衣装はふたりともキランキラン。徹子さんとのトークではコロッケが「何かおもしろいことやってくださる?」と言われ、武田鉄矢のネタが徹子さんにハマってて、繰り返し披露してました。笑
- 松平健…ここでは暴れん坊将軍のメインテーマなどを披露。馬に乗っている体で歌唱したり殺陣っぽいポーズがあったり。徹子さんに何故か出張時のホテルでの朝のルーティンを質問攻めにされてました。
- 平原綾香…サックスと共に登場。お父様が奏者で、サックスの奏法(息継ぎなど)をヒントに歌唱方を独自に習得し、それで歌手の道へと進んだんだそう。すごい声量と歌唱の「ジュピター」聴きました。25周年だそうで「やっとここまで来れたと言いたいのに、みなさん50周年とか60周年とか気の遠くなるような大先輩ばかりで…」と話されてました。
- マツケンサンバ…トリがマツケンサンバでした!聞いてしまえばあっという間なんですけど、その時間は本当に期待通りの「ザ・ハッピー」な空気でムンムンで、終わってしまったときに寂しかったです。涙 曲の最後のジャジャン!の後に金ピカのテープが紅白のラストよろしくバーーっと会場に降り注ぎました。マツケンさん、何度も何度も何度も、もうものすごい数のマツケンサンバを披露してきたかと思うんですが、今回も楽しく元気に披露してくれてありがとうございますっていう気持ちでした。
武道館の2階席だったんですがステージのほぼ正面で前から2番目という良席で、あのとき素早く決断してチケットを購入してよかったと思いました(席は先着順ではなかったかも知れませんが)。
来年1月にはコンサートの様子が徹子の部屋で放送されるみたいで、楽しみです。
ちなみに黒柳徹子さんは、この武道館コンサートの後大阪でも同じコンサートを行い、しかもその足でそのままハワイに行った!!!!とのことで、いや芸能人ならそういうこともあるかも知れないですが、何しろ90歳を超えた方なので、本当にスタミナ…ていうか、積んでるエンジン?が違うのだと思いました。
もうすぐ50年というサブタイトルだったけど、50年になった時もできれば変わらず番組もコンサートも続いていて欲しいものです。
徹子さんはコンサートが終わった後もステージ上でお客さんに手を振り(電車の時間の関係なのか会場出口が混むのが嫌だからか、歌手の方がまだステージに居ても我先にと帰られるお客さんもいる中で…また動きが目立つんだ…おばさま方は…)、ステージから去ってもステージ裏からマイクで「みなさんお気をつけて帰ってね!それじゃあね!またね!今日はありがとう!」とメッセージを送っていて。
なんかその気持ちにジンと来ました。
芸能界を黎明期から今までトップで居続ける人というのは、何かどこかスコーンと健やかな部分があって、嘘がない部分が視聴者に伝わるからこそ、ずっと親しまれ続けているのかも知れません。もちろん多面があるかとは思うけど、70年も愛され続けられるってすごいことですよね。
黒柳さんは、ドラえもんやキティちゃんと同じジャンルなのでは…とも思いました。
年末最後の徹子の部屋のゲストは今年もタモリさんかなー。それも楽しみ。
・・・・・てんとてん ten to ten・・・・・