マーブルマーブル

イラストレーターです。日々気になったことをテーマに問わずブログにしています。マーブルチョコのようなカラフルで雑多なブログを想定し、「マーブルマーブル」としました。純喫茶、マッチ、散歩、昭和の建物、昭和歌謡、片付け、スケジュール帳などが好きです。コメント欄がありません。ご感想などはコチラまで→marble●tellacoli.com(●→@)

押上の喫茶のはしごと「可愛い」について・その1

梅雨明け寸前の涼しい日、あどさんと喫茶巡りを行うことにしました。

行き先は、珈生園、マリーナ、伽羅。どれも最寄りは押上駅だけど、各喫茶店間の距離は歩くとけっこうなもの。けど歩く以外に手段もなく、なんとか常夏寸前にすべりこんで決行しました。

 

「珈生園」(よい名前…)で待ち合わせ。

f:id:tellacoli:20160727124628j:plain

こちらは、先日行われた能町みね子さんと難波里奈さんの純喫茶トークイベントでも話に出ていて、能町さんの本のトップページを飾っている。

「書籍のトップを飾るお店」とは、やっぱり著者さんの思い入れも強く、特別な場所なのだろうと想像するし、早々に行ってみたかったのです。

スカイツリーのお膝元”という位置にあり、外観では縦長の格子の壁が印象的です。

f:id:tellacoli:20160727115657j:plain

食べログなどでお店のことを見ると、ホットドッグが名物とのことで、それを求めて足を運ぶ方が多いよう。

けれど私はやはりいつものように、純喫茶ならではの懐かしくきゅんとするセピアな世界に酔いしれ、あれこれ写真を撮らせてもらう。

f:id:tellacoli:20160727124602j:plain

f:id:tellacoli:20160727115706j:plain

うっすらとした明るさのなか、いい感じに透けているウインドウシールとか。

f:id:tellacoli:20160727115611j:plain

客席から調理場への天井の変わる部分、シーリングライトとか。

f:id:tellacoli:20160727115651j:plain

そしてこの、入り口を入ってすぐにある、「ついたて」の水玉の感じとか。(この「ついたて」がいちばん好きだなーと思いました。)

 

喫茶店は当然ながら個人店であり、お店の方の個性が溢れ出ている場所です。こだわりの強いお店、「こだわりはないよ」とおっしゃる緩さのようなものが、逆になんとも言えない個性になっているお店など。

居心地の良さとは人ぞれぞれだし、私はけっこう日によって気分も違うのですが、この日は訪れた3軒、どちらもとっても心地よかったです。

f:id:tellacoli:20160727115628j:plain

f:id:tellacoli:20160727115620j:plain

細かなピンポイントにあれこれ発見があって、それを見つけるのが嬉しい。

最近は、昭和という時代のパワーや、喫茶店が当たり前のようにたくさんあって、お店がもっともっと多かった時代のこと、今の時代に至るまでの流れなども、より思いを馳せるようになり、もっともっと喫茶通いが楽しくなってきました。

 

なんでも「レトロ=可愛い」ととらえがちな私に、私の主人はハッとする警鐘を鳴らします。「自分よりうんと歴史のあるものや目上の人に、可愛いって簡単に言っちゃうのってどうかと思うよ」と言われました。

 

それを言われたのは春先だけれど、確かにそこに思うところがあり、けっこう衝撃でした。確かに「可愛い」って、そうなんです。そんなつもりはなくても、どこか軽い目線過ぎるというか、ナメた感じというか。

「可愛い」でくくればいいもんじゃないと、うすうす感じてはいましたが、言葉として便利なんです。でもそれもどうなんだろう?

それから私の中での純喫茶の捉え方が、また少しずつ変わってきました。

 

“自分さえよければ、自分さえ「可愛い」と感じていれば、その自分の感性を大事に” というふうに感じるのではなく、もっと、そのお店の時代の背景とか、お店の方の「こういったお店を出すまでの経緯」などに想像力を働かせ、私の感じる「可愛い」を、とっぱらっていきたいなと思うようになったのです。

なんでもかんでも「可愛い」と思いがちな私だって、ちゃんとお店の方に敬意を払っていきたいと思っているし、偏った世界にとらわれたくないのです。

とはいえ、「なんか懐かしい」「なんか可愛い」という世界だって、これまでたくさん自身をなぐさめてくれ、とても大事に自身を守ってくれた「おまもり」のようなものでもあります。「可愛いって感じちゃうものは感じちゃう」んです。なので、あまりこ難しくは考えていきたくない。が、大事なことではある…。

 

40歳というのはあらゆる面ですごく節目に感じ、個人的にはとても複雑でおもしろいんですが、「古いもの」「可愛い」に対する視点がぐんぐんと広がってきたことは、個人的にすごく嬉しい変化でした。

 

 

「珈生園」さんの話に戻ります。

f:id:tellacoli:20160727121712j:plain

ハート型でMENUと書かれたメニュー表は、能町さんの本の通り、値段が二列になっていて(さらに手書きで直され、三段にもになっていて)、なんだか一見複雑なシステムのようにも、「税込価格の表記?」とも思いがちですが、いやよく見たらシンプル。550円のコーヒーフロートを注文しました。

f:id:tellacoli:20160727120529j:plain

出てきたのはソーダフロートで、がくっとなりました。言おうか迷ったけれど、まあどっちでもいいかとこのままいただくことに。

f:id:tellacoli:20160727122214j:plain

「ソーダ水」のあとに「フロート」と書き足されていることろとか、右下には「係」の欄があるところなど、オリジナルの伝票にも個性があって見入りました。

f:id:tellacoli:20160727115236j:plain

そのあと、あどさんと待ち合わせを。

 

…と、長くなりましたが、そんなこんなで、ごちゃごちゃ「可愛い」について案じる年ごろである中年の私は、あどさんとともに押上を散策することになったのでした。

(続く)

 

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

marble marble マーブルマーブル

イラストレーターです。日々気になったことをテーマに問わずブログにしています。マーブルチョコのようなカラフルで雑多なブログを想定し、「marble marble マーブルマーブル」としました。純喫茶、マッチ、散歩、昭和の建物、昭和歌謡、片付け、スケジュール帳などが好きです。コメント欄がありません。ご感想などはこちらまで→marble●tellacoli.com(●→@)
イラストサイト:http://tellacoli.com/

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

広告を非表示にする