湯島は仕事場(自宅とは別に、借りているコワーキングスペース)があるため良く行きます。実は古くから営業されている喫茶店が多く、お店選びに困らず毎回ワクワク。
ランチのおいしい『ボンドール』、店頭のかわいい看板が目印『バード』、そして私が良く行くのが、『French Vouge』。
さらに、まだ二度しか行っていないけどお気に入りの『ヒロカワ』などがあります。
『French Vouge』
このオープンな入り口が目印の『French Vouge』はひとり客が特に多く、サラリーマン、ノマド系の人、女性客などでいつも賑わっています。
内装がとても素敵です。欧風な雰囲気と凝ったディテール。高級感がありつつもセピアな世界になんだか落ち着き、ついつい長居したくなる。
デザインは松樹新平さんという方なのですが、喫茶店のファンの方には特に知られている方で、神保町「トロワバグ」、下北沢「トロワ・シャンブル」なども手がけられています。
“少しだけ背伸びして非日常空間を味わえて、なおかつ居心地が良いのでまた気軽に足を運びたくなる”
ひとことで表そうとしたらこんなに長くなりましたが笑、そんな内装を手がけられている方です。
壁でさりげなく席は仕切られているので、思い思いの時間を落ち着いて過ごせる。
座った席からは、小窓のような枠より向こう側が見える。視界が楽しい。
こちらは窓際席。窓ガラスに店名が刷られている。日差しが入り、気持ちの良い空間。
クロックムッシュをオーダーしたのですが、ボリュームがあって食べ応えがありました!カリカリのジュワジュワで、甘じょっぱさもあって、おいしかったですよ〜。
『ヒロカワ』
ヒロカワさんには、このメニュー表を目的に訪れました!ほんとにかわいくて…
これが前回訪れた時のメニュー表。2016年でした。陽が入ると髪の色が劣化してしまうため、時々新しいものに変えているそうなのです。
特にすごいのが、ひとつひとつの文字が切り貼りされているんですよ。
どちらも、下のお花との色合いが最高ですよね!ママに聞いたら「偶然」だそうなんですが…。計算されたような色のバランス。
店頭の看板の文字も、同じフォントです。すべて同じ業者さんが手がけられているそう。
お店にはいつも“若い頃のマリリンモンローのカレンダー”が貼られており、それも2016年訪問時と同じでした。とある企業のトップの方が若い頃のマリリンモンローのファンで、それで毎回その企業のカレンダーはマリリンモンローだそうなのです。
毎回すごくいい写真で、魅力が伝わって、じっと見ているとどんどん好きになっちゃう。笑
店内は狭く、お客さんも2〜3組まで…って感じでしょうか。このすぐ横にカウンターがあり、ママがコーヒーを淹れてくれた。丁寧に作ってくださり、美味しいんですが、もともとママは浜松町の喫茶店で働いており、そこから独立されたそうなんです。
私が「わーーーっ!!」って思ったのは、その喫茶店は浜松町の「貿易センタービル」の地下にあったとのことで…
先日解体を前に、全館休業してしまった貿易センタービル。大好きだった展望台と、同じくらい大好きだった本屋があったビルです。
tellacoli.hatenablog.com今年2月に記した、解体を惜しむブログ記事
ちなみに貿易センタービルは、生前の父と最後におしゃべりして別れたビルで、その時は1階のコーヒーショップに入ったんですが、そこのお店の看板もかわいくて。
そんな思い出もあり私はいまだに解体が悲しいのです。
そこで長年働いていたママは、より悲しかったと思います。閉館を前にいちど足を運び、ビルとの別れをしに行ったそうで…。
ちなみにママとは「谷中さんぽ」が趣味という共通点もあり、いつかばったり出会うんじゃないかと期待しています(多分ないと思うけど…)。
あっ!あと、お店の前の木はシラカバだそうなんですよ。北海道でしか見たことがなかったから嬉しいー。
かわいいメニュー表、そして貿易センタービルの解体が悲しいという共通点、などなどから、私は『ヒロカワ』さんをひいきしてしまうのでした。
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marble marble マーブルマーブル
- イラストレーターです。日々気になったことをテーマに問わずブログにしています。マーブルチョコのようなカラフルで雑多なブログを想定し、「marble marble マーブルマーブル」としました。純喫茶、マッチ、散歩、昭和の建物、昭和歌謡、片付け、スケジュール帳などが好きです。コメント欄がありません。ご感想などはこちらまで→marble●tellacoli.com(●→@)
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