てんとてん

喫茶好きのイラストレーターの日常ブログ。てんからてんへ、ぼんやりとした日々。

自著『ほっかいどう喫茶の手帖』を片手に北海道の旅・その6

今年発売した自著「ほっかいどう喫茶の手帖」。

それを片手に、11泊12日の北海道旅行へ。

自分の本で自分で喫茶旅をしています。笑

 

前回は、4日目の途中までを綴りました(link)。

ここまで訪れたのは札幌〜小樽〜岩見沢〜深川〜旭川美唄〜砂川。

 

果たして今回は…。

ゆるゆるお付き合いください。

 

4日目・旭川美唄〜砂川〜滝川へ車で移動

 

12軒目・滝川「ルビアン」さん

滝川駅から徒歩約15分・書籍66ページ)

ルビアンさんです。

来るたびに印象の変わっていくルビアンさん。

最初に訪れたとき、取材に行ったとき、本にしてからの今…

それぞれ内装が全然違う。

 

お父様がデザインされた内装。

その内装を色々アレンジされる、息子さんの現マスター。

それぞれ好みの空間へのこだわりがあるのだろう。

マスターは“自分が”心地いいと思う空間にこだわるとキッパリとおっしゃる。

お客様ファーストではなく、あくまでも自身の心地よさ=幸せを最優先に。

それについてくれる人だけついておいでというスタンス(だよね?私が思っただけだが)も、個人店ならではかも知れませんね。

 

そんなこだわりの強いマスターの好みの世界は実はフェミニンで優しい。

素敵な感性をお持ちなんだなあというのは、カップのセレクトやブレンドコーヒーの名前からも伝わる。

「緋香里ブレンド」「四季ブレンド」。

どっちもネーミングセンスが最高だ。

読書家のマスターの本棚には喫茶店の本も多々ある。

北海道の喫茶本【喫茶とインテリアⅡ】の横に私の本も並べていただいて光栄です。

【喫茶とインテリアⅡ】は、私は発売してから随分経った後に読んだ。

その頃私は本の制作の真っ最中。

うまく進められず悩んだりもしていたので、北海道の昭和喫茶を素晴らしくご紹介されているであろう酒井さんの本を取ってしまうと打ちのめされるか影響を受けてしまうんじゃないかと思い、読めなかったのだ。苦笑

しょっちゅう余裕をなくす私らしいエピソードです。涙

 

その後しっかりと読んで、ご感想も伝えられて良かった。

酒井さんも私の本を買ってくださって嬉しい。

余談、失礼しました。

喫茶とインテリアⅡは、表紙が滝川のルビアンさんです。

マスターが趣味で作ったミニチュアハウスの上に、私の絵も飾ってくださってます。

お店に行ったら見つけてみてくださいね。

カップ再掲。

あまりにも素敵で好みのデザインなので。

きれいだな〜。

 

ちなみに滝川のもう一軒、「館」さん(69ページ)は休業中だった。

2023年11月現在、もう少し休業は続くよう。

また行けますように。

 

滝川〜旭川へ戻ります

見事に雨降りが続いてます。

出た出た、この「野生動物飛び出し注意」の表示!

 

13軒目・旭川「アラジン珈琲倶楽部」さん

旭川駅から車で7分・書籍20ページ)

実はここまでで今日の予定の時間が結構押している!

そして全くお腹がすく気配もない…。

アラジンさんではご挨拶とコーヒー豆の購入だけを行った。

インスタでは拝見していたけれど、店頭左側の緑がかなりスクスク育っている。2階に届きそう。

中から見ると、ガラス越しの緑が鮮やかで店内のインテリアに反射し、とてもきれいでした(お客様がいたので撮れなかったけれど)。

ママさんは相変わらず美人さん。

 

アラジンのコーヒー豆は、本にも書いた通り「昭平堂」が焙煎しているオリジナルブレンド

旭川に古くからある焙煎所だ。

昭平堂は濃厚な味が得意だけど、アラジンさんにはあっさりと、でも深みもある味をブレンドされており、私はこの味のファンだ。

なので毎回買っては自宅でちびちび飲むのを楽しみにしています。

1Fフロアのバスケットの中に豆が並んでいます〜。

私の絵のパネルも飾ってくださっているんですよ。

これは趣味で描いた「昭平堂」さんのイラスト。

店舗は古い蔵もかっこいい。

 

旭川〜美瑛の美馬牛へ

さてさてここから今度は美瑛に移動です(忙しい!)。

ゴーシュさんにやってきました〜

 

14軒目・美馬牛「ゴーシュ」さん

(美馬牛駅から徒歩6分・書籍50ページ)

店内は撮影禁止なので外側だけ。

雨が残念だなあ。

 

この本の特徴として、「昭和喫茶」だけじゃないところがある。

それは多分、私が広大な北海道ののびのひとした自然、スローな雰囲気というものに心の底から気持ちがいいなあと体感しまくってきたからに他ならない。

 

薄暗い喫茶店でレトロなソファに座り、静かに過ごす喫茶時間は最高だ。

だけどやっぱり、ほっかいどうの人間としては、

…っていうか旭川出身の人間としては、自然に囲まれての朴訥とした街の佇まい、その中にポツンと存在するカフェ、そこでいただくおいしいコーヒーやデザートというのが特別なのだ。

 

旭川は車移動がなんぼの世界で、行動派の母の運転する車であっちこっち、自由に動き回った体験が染み付いているのだ。

札幌では地下鉄移動をメインとした生活だったので、そこまでの感覚に至らなかった。

やっぱり生まれ育って得たものは大きい。

 

…ということで、美馬牛の大自然に突如現るこの「ゴーシュ」さんの世界が好きなんです。

ご挨拶をし、パンやお菓子などをあれこれテイクアウトしてきました。

美馬牛とは美瑛町にあり、晴れてたら広大な風景を楽しめていたかな〜。

かなり前に撮った美瑛の写真をここで載せてみますね。

いいなー。好きな風景だなー。

 

美馬牛〜旭川へ戻ります

4日目も盛りだくさんにどんどん過ぎてまいります。

最後に、実家のスーパーに行きましたよ!

 

旭川「小柳ストアー」

旭川駅から車で10分・書籍25ページ)

最近終了してしまった手作り惣菜のコーナー。私、看板デザインを担当しました。

中に入って売り場を探検。

お寿司!豪華なのに安いな〜…

手作りのお惣菜はだいたいおいしい。

コヤナギのレバカツは友人も好きって言ってたな。

お漬物もおいしいです。

花形の野菜コーナーは、POPに弟の字が並んでいる。

夕方だからかなり商品がなくなってきてる。

弟の代になってから、地元の老舗店の銘菓なども色々と見かけるようになりました。

日によって入るものも色々違うよう。

餃子や生ラーメンも色々あって、一気にお買い物をしました。

冷凍便で東京の夫の元へ、そして義両親のお家にも食材を送りました。

書籍にも載せたウエンズデイカフェのドリップコーヒーも!

っていうか手作りPOP、いちいちかわいいな。

どんな商品もコヤナギ色に染まってる〜笑

レジ奥には私の本も少量販売。

最初は50冊、大々的に並べてもらっていたんですが、今はコーチャンフォーさんで売っていただいているのでね…

コヤナギでは静かに並んでいます。

ここで買ってくれた友人もいて、嬉しかったなあ!

そして、実家にコヤナギの食材を持ち帰って夜ご飯。

めちゃくちゃに豪華な刺し盛りを作っていただいた。

(当たり前ですけどちゃんと購入しています!)

レバカツや茶碗蒸しなども、おいしく堪能しました。

 

 

ということで、長い長い4日目がここで終了しました。

喫茶行脚の旅、まだまだ続きますのでついてきてください。

 

・・・・・てんとてん ten to ten・・・・・

東京在住のイラストレーターの日常の記録。
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