少し、忙しい…。
ちょっとだけ落ち着いた週末。
クドカンの新しいドラマがTBSで放送されています。地上波久しぶりですよね!
主人公が昭和と令和を行ったり来たりしながら、どちらの時代にもある「変で狂っているようなところ」が紹介されます。
例えば、
昭和だと「大人たちはみんなどこでもタバコを吸う」
令和だと「〇〇ハラスメント対策で上司たちが言葉選びに慎重になりすぎている」
などです。
特に今現代の令和のおかしいところを、昭和からやってきた阿部サダヲが「え!?おかしくね!?」って言っているシーンが印象に残るし、そこがいちばんドラマで見せたいところなんだろうなって思って観てます。
その変なところを昭和のオヤジが指摘するだけだとただのお説教ドラマになってしまいそうだけど、ミュージカル仕立ての演出で急に演者たちが「こうしよう〜♪ああしよう〜♪」と歌って踊りながら解決策を提案する展開。
例えばさっきの「〇〇ハラスメント対策で上司たちが言葉選びに慎重になりすぎている」って問題なら、「上司と部下で話し合いまSHOW♪」がテーマのミュージカルに。
個人的には「突然のミュージカル展開」に最初は違和感がありましたが、そうすることで柔和な雰囲気になり、ドラマにエンタメ性を持たせるクドカンらしさも感じるしで、だんだん慣れて好きになってきました。
クドカンに信頼があるので、きっとこれからも素敵なドラマになるんだろうなって楽しみにしています。
多分「令和は令和でこういうところが良いよね」
っていうのも見せてくれるんじゃないかな〜。
多分クドカンは「昔は良かった」ってだけの視点のドラマは作らない気がする。
そうだといいなと思いながら!
で、そんな令和のドラマを見ている私は、
一方でネトフリでは「男はつらいよシリーズ」を時々見ています。
この間まで北の国からを見ていた私は、やっぱりこの時代はいいな。あと、吉岡秀隆さんが上手いな!!
と魅了されてしまい。
そういや吉岡秀隆さんはこの映画で満男役だったな。
と、こっちも観たくなってしまったのでした。
吉岡さんって代表作多すぎますよね。笑
北は「北の国から・純くん」、東京は「満男。あとALWAYS三丁目の夕日の竜之介」、南は「コトー先生」
全国津々浦々!
どこにも溶け込んで、そしてどの作品でもそういう人生の人に見える。
「男はつらいよ」では、寅さんの魅力はもちろんのこと、昭和の役者さんたちの魅力、下町の普通の暮らしの雰囲気、音楽や江戸川の風景ののどかさなどにも魅了されています。
「風に揺れる草花の側のベンチで居眠りしている寅さん」とか…
たまらんです。
寅さんはチャーミングで、人情味があり、憎めないですね。
そして、時代が包むおおらかさが他には変え難い、今と昔で一番違う、とても良いもののように感じて、まあノスタルジックな気持ちになってしまいます。
寅さんは正直、今の時代だから昔だからというのは関係なく、奔放で勝手で、あのお団子屋さんご一家には迷惑をかけすぎていますよね〜。
でもそれはあの家族の問題(?)であって、まあ、お団子屋の家族みんな寅さんへの「ぼやき」はしょっちゅう出てきますが、それもまた日常会話の味というか、「人と人とのドラマ」ですし、観ている側も「そういうもんだ」というふうにおおらかに受け入れて、楽しんで見ていたんだと思います。
そしてそれが何十年も続き、【国民的映画】となり、当たり前のように冬休みには映画館に足を運ぶ人がたくさんいたのが、昭和の日本なんだなって思います。
(確か寅さんは毎年のお正月映画でしたよね)
娯楽って、なんだか細かい部分を指摘したり倫理的にあーだこーだいうことで、どんどんしぼんでいってしまう気がします。
当時もそういう視点はあったと思いますが、ここまで大多数ではなかったですよね。
今もすごいもの、かっこいいもの、温かいもの、美しいもの、ほんとにたくさんありますが、どうにもこうにも昭和の時代が持っていたあの娯楽性、おおらかさにはパワーがあって、それは今の時代にはもう作れないものなんじゃないか、それはなるべくしてなってしまった気もするけど、すごく寂しく感じてしまうなあと、寅さんや北の国からを見ていて思いました。
世相を反映して言葉を選びすぎる寅さん。
セクハラだのパワハラだの指摘される寅さん。
忖度する寅さん。
いやー、見ていられませんよね。
腹巻きとかしなくなる寅さん…。涙
さみしい。さみしすぎる…。
最後、なんの話ですかね。苦笑
寅さんなどに触れながら、私も昭和パワーで力をもらっています。
ネット時代のあれこれにうんざりしたり疲れたら、昭和のおおらかさに触れるのはいいかもしれない。
何かがスッとニュートラルに戻る感覚があります。
まあ、見てるのはネトフリなど、ネットのサブスクを利用してなんですけどね。
ところで、外に出て行かない仕事ばかり選んでいる私は、最近はますます内気な性格のまま、ヘタレな状態で安穏としちゃっております。
このあいだ人と会って、自身のコミュ力の低さ、かたくなさ、心の閉じ方を実感しました…。
相手に緊張感を伝染させてしまうことも多くて、申し訳ない!
ネットを通して昭和作品に触れ、おおらかさを学ぶのもいいけど、肝心の実生活でも、もう少し壁を取っ払っていけたらなあ。
…なんて、なかなか勇気のいる大変なことを最後に書いてしまいました。苦笑
ところで2月って寒いっすね。
ここまで暖冬で来てたけど、うっかりしたら風邪をひきそうな日々。
身体をいたわってゆっくりできるときはゆっくりと。
ではでは、良い週末を。
・・・・・てんとてん ten to ten・・・・・
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