てんとてん

喫茶好きのイラストレーターの日常ブログ。てんからてんへ、ぼんやりとした日々。

石田ゆり子さんのエッセイ本が好きです

石田ゆり子さんの本、ずっと好きなんですよ。

きっかけは、「天然日和」という文庫本。

15年くらい前?私が会社員時代、それこそこのブログを始めた頃(2007年あたり)なんですが、かわいい表紙に惹かれて買った本の、石田さんの綴る文章にすごく惹かれてしまいまして。

こまやかで柔らかな、でも凛とした女性の文章。自然体ですらすら読めてしまう、不思議な心地よさ。

普段の生活で手に取られているもののセンスの素敵さ。

五感をテーマにした丁寧だけど自然体で綴られたコラム。

 

え、こんなふうな素敵な感性をお持ちの方だったなんて!?

一気に心を奪われてしまいました。

ホッと安らぐ文章、だけど生真面目な、ガンコなこだわりも感じられる。

そしてどこか、クスッとするおもしろさもあって。

 

調子の良し悪しもすごく正直に書いていらっしゃるんですよ。

ずっと肩凝ってる…気持ちが冴えない…完徹しちゃった!熱出てる!おかしいなあ、みたいな。

 

当時独身だった私は、石田さんが「ひとり」を軸に生きていらっしゃること、依存しない頑固なスタイルかつしなやかな柔らかさ、何よりその全てが自然体に感じられることなどが刺さりまくってしまいまして。

ほんとに憧れてしまいまして。

いっときお風呂で読み過ぎて、引くほどボロボロになってしまいました。

バイブルみたいになっていたんです。

その頃出ていたムック本と美容本も、今も大事に読み返します。

 

特に右のムック本は名作だと思う!

石田さんプロデュースの、当時の石田ワールドが全部詰まったような本。

センスが抜群なのだけど、でもバリバリセンスの良いミニマムで緊張感のある感じ、というのではなくて、雑多な感じがたまらなくおしゃれで。

どこかふっと安らいだり抜けがあったり、おかしさとゆるさも混じった視点が最高で。

1ページ目から素敵なのだ。

うさぎがてっぺんについたガラスのポットが、手書きで紹介されている。

貴重な親子の手紙リレー(石田さんはお嬢様なんですね)。

料理のレシピ(チーズケーキ以外は全部真似して作りました。今も作ってるレシピもあります)。

そののち私が大好きになって通うようになる喫茶店「猿楽珈琲」さんのページも(当時は代官山のお店でした。今は弘明寺に移転されています)。

 

この頃の石田さんのホームページも良かったんてすよ!

こだわって作られていたようで、デザインも素敵だった。

「フローレンス」っていうキャラクターが出てくるんですが、その子がチャーミングで。石田さんの撮ったチェキを紹介する子だったかな。

ネットはあってもSNSはなかった時代だったから、みなさん自身のホームページが「顔」「作品」のような感じだったんですよね。

あれが全く見られなくなったのは惜しいなーと今でも思うほど。

 

 

でも、当時は石田さん愛を誰かに伝えても、あまりわかってもらえなかった!!

 

男性陣は石田さんを好きな人も多いんだけど、女性陣は役柄のイメージなどで「女性の敵なのでは…?」「不倫の役が多くてあんまり…」とかとか!

確かに、今も昔もめちゃくちゃモテることには違いない石田さん。

 

だけど女の敵ではない。

本を読めば、よくわかるのに!

同性が惹かれてしまう視点がそこにあることを。

と、ひとりとってももどかしい日々を送っていたのです。

もう一冊の美容の本も読みやすく、私でも取り入れられそうなものもあって、素敵な本です。

これで私は「肌に乾燥は天敵」「肌はこすっちゃいけない」というのを学びました。

今も美肌で美しい石田さん。

今アラサーくらいの方は、この頃の石田さんの美容本を真似したら、将来石田さんのようなお肌が約束されているのでは…?

ご本人が証明していますよね。

 

だもんで、今、石田さんが「奇跡の50代」とか「ずっとかわいい」とか「女性たちの憧れ」という視点で、たくさんCMに出たり本が人気になっているのを見ると、

いやいやいやいや〜〜〜

石田さん、ずっと素敵でしたから〜〜〜〜!

と、(なぜか波田陽区ふうに)叫びたくなってしまうのでした。笑

 

売れていなかった芸人や俳優さんが売れた時に

「私は前から知ってたし。ファンだったし」

とマウントを取りたがる古参ファンというのがいると思うんですが、まさに私がいまそんなスタンスを取りたくなっちゃってます。

いや、当ブログで取ってます。苦笑

 

長年ファンの私が思うに、石田さんはずーっと好きなもの、大事にしていることなどが変わっていません。

大事に自身の世界を築かれてきているんだなというのが、古参ファンの、長年エッセイを読み込んできた私が大きな声で言えることです。

 

心に淀みを持たず、いつでもきれいな水がすーっと流れているような石田さんの雰囲気、佇まいを、ちょっとでも参考にしていけたらな。

忘れないようにしよう…

 

ずっと素敵ですね。かわいいなー。

 

marble marble マーブルマーブル

東京在住のイラストレーターの日常の記録。
人見知りですが、せめてブログはマーブルチョコのようにカラフルになるよう「marble marble マーブルマーブル」としました。
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