てんとてん

喫茶好きのイラストレーターの日常ブログ。てんからてんへ、ぼんやりとした日々。

【いろんな写真まとめ】遠回りしながら目に留まった東京の風景

気を抜くと近所か作業場(ときどき利用するコワーキングスペース)しか行き来しなくなる日々のため、ときどきわざと遠回りをしたり横道に入ったりして、なにか知らないものはないかな〜と探すようにしている。

するとたいてい「なんだこれは!」という発見があるもので、あーやっぱり遠回りしてよかったなと思います。ささやかな運動にもなるし。

 

とはいえそのとき発見したものを深掘りもしないし、素通り状態で撮った写真はたまる一方。

なもんで、またここに備忘録としてアップしてみようと思います。

“散歩で発見しがちなものあるある”だらけだと思いますが、東京の風景の一つとしてお付き合いいただければ嬉しいです。

 

●本郷の東京大学にて

昨年12月の写真。東大は広いので赤門以外にも入口となる門はいろいろあって、なんだろう…この、雪の結晶のような?なぜこの模様なのか、わからない(こんな感じで深堀しないネタが続きます)。

落ち葉がすごかったので、夫に撮ってもらった。真ん中にぼんやり立っているのは私だ。

ここはよく来るけど「何かの間違いで東大生に見られたりしちゃわないかな〜」と、ご陽気に思ったことは何度かある。友人とも、一人(!痛いね〜笑)でも。

 

●通りがかりのスーパーにて

まかふしぎなフルーツ(?)が30円だったので、思わず買ってみた。そしてこの絵のように、口に含んだ後にレモンを食べた。この絵ほどの驚きはなかったけど、確かに酸味がゼロに…。これ、少し前の画像なんですが、今も市場には出回っているのかな?このスーパーではこれ以来見かけない。

 

三鷹駅から、喫茶巡りの途中

友人と三鷹に喫茶めぐりをした時に見つけた青いタイルのビル。

左側はおそらく階段エリアだろうけど、丸みがあってかわいい。いつまで現存するかわからないような建物は、ときめく気持ちと刹那的な気持ちの両方で眺める。

同じ日、とある喫茶店にさりげなく飾られていた「熊ぼっこ」に見とれる。右の子(シーサー?)の迫力もすごいけれど。

熊ぼっこは私の地元・旭川市の郷土民芸品でもあり、次回帰省した際は、ぜひ買いたいなーと、この子を見て再び思った。

 

●マンホールのふた

東京のマンホールはだいたいこの「桜」がモチーフで、見慣れているし、そこまでおもしろみはないよな〜と思っていたけど、よく見ると右下の文字はいろいろあるんですね!?

それに気づいた記念として撮ってみました。笑

 

●今度行こうと思いつつなかなか思い出さないお店

茶店が好きなので、知らないお店の看板を通りがかりに見つけたときに、写真だけ撮っておいたり店舗情報をブクマだけすることがよくある。でも忘れてしまうこともあって。この写真は今Googleフォトを見返して思い出しました。

思い出した記念に(?)次回はここでランチしよう。

 

上野駅

北国出身な上に東東京に住んでいると、「上野が都心への入口」っていう感覚になる。北海道の母や祖母も、上野駅にある「あゝ上野駅」という歌碑に興奮していた。

今再放送している「あまちゃん」でも、春子さんもアキも夏ばっぱも、上京した際は上野駅に降り立っている。

上野駅は高架上のデッキも広々で空も広く、気分転換の散歩にもってこいのエリア。私のありとあらゆる状態を吸い取ってくれる。

駅舎の「上野駅」の文字も、あえてレトロなフォントを用いててかわいい。

 

三河島駅で駅員さんの作品を発見

お隣の荒川区のキャラクターは「あら坊」といって、荒川区に入るとよく見かけるので、区の推しキャラであることがよくわかる。

ペットボトルの蓋でできた力作を発見した。ドット絵みたいでかわいいな。

ちなみにあら坊は荒川区のサイトで見ると…

『性別:男の子 · 性格:やさしい、面倒見が良い、明るく元気 · 好きなこと:荒川区のまちをお散歩すること 隅田川の川辺でお昼寝をすること 荒川区の美味しいものを探すこと』

ってあって、ありがちな設定かも知れないど健やかでかわいい。

隅田川の川辺でお昼寝をするあら坊を想像する。うん、かわいいぞ。

妹の「あらみぃ」もいる。おしゃれが好きで、バラを咲かせるのが得意な女の子らしい(なぜ私は荒川区のキャラクターの宣伝をしているのだ…)。

 

●今度行こうと思いつつ後回しだったお店

日暮里〜三河島エリアには喫茶店が多く、このカプセルトイのモチーフのようにキュートな看板の「デュエット」も、最近は行けていない(前に行ったの10年前…)。

この、沸騰してカタカタ鳴っている蓋のポットは愛らしさがとんでもない。外観も内装も完璧にかわいい記憶があったけど、すっかりその思い出も薄れてきているので、今の私でまた足を運んでみたいな。

 

●旧和泉町ポンプ所

秋葉原でランチをした後にひとりで上野まで歩いている最中に、立ち止まらずにはいられない建物に遭遇する。すごく古そうだ。なかなか見かけない、このサーモンピンクの煉瓦。

この建物はなんだろう?貴重なんじゃないか?

…なんて思っていたら、解体の張り紙があった。

大正11年竣工の鉄筋コンクリート2階建ての建造物で、現存する日本初のポンプ場のひとつだったそう。「ポンプ所」というのは汚水を汲み上げ、汚染処分場(再生センター)に運ぶ役割のある場所だそうで、保存されたら素晴らしいけれど、役割上それも難しい建物だったのかな。

最近通ったら跡形もなくなっていて、一度しか見たことのない身だけど少しショックでした。

 

秋葉原〜上野の裏通り

このエリアの裏通りは古い商業用の建物の発見の連続だ。おもしろいけど、怖い人というか…それっぽい人も見かけるエリアでもあるような。

cafeの看板、この感じの看板はいつもはスルーしがちなんだけど、こんな古い建物に入っているとなると、どんな雰囲気なんだろうと断然気になってしまう。

 

歯医者さんの建物は完璧な佇まいだった。写真だと見えにくいけど、入口付近のパールがかった白いタイルもかわいい。

お肉屋さん。まじめなフォントが「きっちりお肉を測って切って売っております」といった佇まい(伝わるだろうか)で良い感じだ。

 

●ゆるい看板を見つける

私自身もお店の看板のイラストやデザインをいくつか担当させていただいたことがある身として…

これは、とてもゆるい。けどおしゃれでかわいい。インパクトがある。

お店の顔ってこういうことでいいんじゃないの?と言われている気がしてハッとするけど、でもなかなかご依頼されて製作する身としてはこういったゆるさのものは差し出せない。

いろいろ提案する中にこういったものもあれば素敵かもと思うし、この佇まいが正解なお店というのは一定数あるだろう。

 

●紫陽花シリーズ

紫陽花になんで目が留まるかというと、やっぱり「ひとつひとつ咲き方も色も違うから」なんだろなと思う。あっちこっちに咲いているけど、今ここでスルーしちゃうとこの紫陽花たちにはもう出会えないぞ、という特別な感じがある。

そして、満開でも、蕾でも、朽ちて色あせた状態もまた絵になる。

水彩画の色のにじみが好きなように、どの紫陽花のどの花のにじみもきれいで見ていて楽しくて仕方ない。

けどある時私がめちゃちゃじーっと紫陽花を見ていたら、下校中の小学生が「なんか怖い大人」と思ってしまったのか、私の前だけばーっと走りすぎてしまったので、それがショック&申し訳なかった。涙

以来、目立つ場所ではじっくり見なくなっちゃいました。

ちなみにこちらは千駄木の郵便局。大きなツツジも鮮やかで美しい!これ、スマホで画処理とかしていないんですよ。雨の日で花も濡れていて、さらにきれいでした。

 

●田端エリアのとある会社

田端エリアを歩いていた時。なんてかわいい社名なんだ。文具などを製造・販売する会社でした。壁の色をもう少しレモン色にしてしまいたい。晴れの日だったらもう少しかわいい印象かな。

 

●上野の黒沢ビル

2月に建物内部の見学をした「黒沢ビル」。エントランスだけでもこの見応え。和の絵柄とステンドグラスの相性のよさ、美しさを満喫したあの日を思い出しました。

tellacoli.hatenablog.com

 

代々木上原にて

通り過ぎて行くロマンスカーを眺めました。しばらく箱根行ってないな〜とか思いながら。一点透視の状態で「いろんな鮮やかな色」が目に入って、おもしろくて撮った写真。

この日は古本屋さんで柳原良平さんのイラストがかわいい「サントリー洋酒マメ天国」を買ってしまった。完全にノープランの、たまたまの出会いだ。

手のひらサイズ。可愛くて仕方ない。

(内容はというと、お酒のうんちくを知ることができる上に、女性を口説いたり、遊んだり…と俗っぽさもたっぷりと。この「酒の立見席」という本はページの半分がヌード写真でした)

最近出会った本のおもしろさについては、今語りたいことがたっぷりとあって、また改めて。

 

●作業場にて

作業場に置いてあったカレンダーに書いてあった言葉。「闇を経験した人ほど、光をより感謝できる」確かにそうかもなあと思いました。そうである人が浮かばれる世の中だといいなとか思いながら。

 

●不思議な看板

御徒町のちいさなドラッグストアが閉店。そこであらわになった、シャッターの絵。女性の髪型に目が釘付けだ。イチゴのようだけどなんだろうな。答えは出ない。

 

最後に…

 

●自ら東京の風景に参加

たまにお昼を食べる喫茶店、来てみたらしばらくお休みの張り紙が書いてあった。店主の字も絵も、チャーミングだ。

右下にはここをお目当てに東京に来ていたらしき方の手書きのメッセージ。メッセージがあることで風景に彩りが出るな…素敵だ、と一度通り過ぎたけれど、

私も参加してみることにした。左下。見えるかな?

ここを通るたびに貼ってあるなあ、うふふと思っていたけど、先日通ったら、25日を迎える前に剥がされてなくなっていた。

なんだろな。店主が剥がしたのかもしれないし。分からないけど、まあでもそれもそれで、どんどんかわっていく東京の風景のひとつなのかもしれないな。

 

 

以上です。

 

ノーテーマでどんどん写真を載せてみて気づいたけれど、東京って刹那的な風景が多くありませんか。

 

次に来るとなくなってしまう建物。

季節の移り変わりでその時にしか見られない草花。

 

そういうものに私が惹かれるというのもありますが、なんだか街自体が生き物みたいです。そういう「どんどん流れるもの」を俯瞰することが、この街で暮らしていく楽しさでもあり寂しいところでもあり。

 

こういう写真、また気づいたら増えていきそうなので、時々アップできたらなーと思います。

 

marble marble マーブルマーブル

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