ある1日。
友人と、墨田区をメインに散策しようと決めて出かけた日。
友人の住まいのエリアなので、私は案内してもらう方。
住んでいる人のお馴染みの場所に足を運ぶのは楽しいもの。
普通に歩いているとわからない場所も知れて、満足な日でした。
駆け足で写真とともに振り返ります。
【喫茶のらくろ】
看板だけ知ってた「のらくろ」は私のリクエスト。KEY COFFEEの看板。
普通の喫茶店だったそうだけど、近くに相撲部屋が越してきてから、お相撲カラーでいっぱいの内装に変わったそう。
食後にお店の缶バッチをいただいてしまった!この日だけのタイミングだったかも知れません。
【キラキラ橋商店街】
映画のセットなのかな?と思うくらい、味わいのある商店街だった。
以前テレビで見た、「古いコッペパン屋さんを受け継いだ方のお店(ハト屋さん)」もここだった。
キラキラ橋というだけあって、七夕は看板と一緒に写真を撮る人も集まったり、ちょっと賑わうんだとか。
【巨大なすべり台】
キラキラ橋商店街を抜けて少し進むと、なぜこんなところに?という場所に巨大なすべり台が現れてたまげてしまった。
階段だけ登ってみる。急!おっかない!
滑り降りる場所が水たまりになっていて、ちょっとした罰ゲームみたいになってた。
晴れてたら滑ってみたかったな。
高いところが苦手な人はよした方がいいかも知れない。てっぺん揺れておりました。
カラフルな貯水槽。
友人曰く、この周辺(曳舟〜押上)は昔から貯水槽が多いんだって。木造住宅が密集していて道も細く、消防車がすぐに来れないのだろうか。
好きな色合いの外観。
【喫茶はなや】
テントサインは、手話で「はなや」と読むんだそう。
階段で二階へ上がると目の前が電車で、流れてく景色を見ながらぼんやりできて最高でした。
【曳舟〜押上〜浅草へ】
曳舟から押上に移動する途中で出会った商店街の看板は「鳩の街」。
墨田区の商店街、名前も看板もいちいちかわいい。
もうすぐ移転が決まっている押上の「カド」は満席だったので、パンだけ買うことに。
隅田川を渡って台東区へ。頭上には電車の東武線が走る(その時だけすごく揺れる)。
ここ、東武線が気合いを入れて作った通りなんだって。
浅草までのアプローチや街開発は全て、オリンピック前に計画されたもの…
当時はコロナで事情がいろいろと変わってしまいましたね。
隅田川の近くの公園なのに海の生き物が。
【老舗の甘味処をはしご】
豆を炊いている甘味処で、豆かんがめちゃくちゃおいしいお店があるとのことで…
「梅むら」さんに行ってきた。
ほんとにおいしいー!豆をしっかり味わったことが私はなくて、いくらでも食べられそうで感激した!
私も誰かに教えたい。静かでさりげない店内で、誰かと小さく感激したい。
さらにもう一軒。
ここも最高です!千束の「三島屋」さん!
今川焼きを食べようか?ってなってたんだけど、店内のあまりにもおいしそうなソースの匂いで、「もんじゃ(400円)」「たこ焼き(350円)」と「ラムネの瓶(100円)」を購入。
すごいボリューム。下には焼きそばが…。キャベツに桜海老もたっぷりと。
これで400円かあ。下町は駄菓子屋さんのような場所でもんじゃを食べてたってほんとうなんだ。ビールもあった。最高でした!
【喫茶フローラ】
そして…
ここについに来てしまった。
友人の御用達。友人の愛するお店のひとつであるフローラさんへ。
お店にいるお客さんだけではなく、外を通りかかる顔見知りの方までもお話したりおもてなししたりと常に忙しいママは、もう入店して数分で普通のお店ママの個性とは一線を画していらっしゃることがわかった。
あまりにも達者なおしゃべり、チャーミングなお人柄で、毒蝮三太夫さんのラジオに定期的にゲストで呼ばれるくらいなのだ。
(後でそのラジオを聴いたけど、あのマムちゃんがあんなにタジタジなのを初めて聴いた!)
美人でおしゃれなのも印象的だ。
喫茶店が好きな友達を連れて行くよと友人はママに事前に伝えていてくれたようで、ママは丁寧に店内の内装、ご自身のお母様の時代からのことなどを話してくださり、きれいなカップに淹れてくれたコーヒーは深煎りでおいしかった。
必ず丁寧に淹れて、味見をして、差し出して後悔のないようにされているんだそう。
コーヒーの写真を撮ろうとすると、カウンターにあったディスプレイをママがたくさんテーブルに運んできてくれた。
この飾りの半分は友人のお手製。
いかにママと友人が長く良い関係を築いてきたかが伝わる。
ちなみにその日ママが付けていたイヤリングも友人作のものでお似合いだった。
後ほどお菓子もくださった(この日の特別サービスだったかも)。
窓のきれいなシートは、ドラマ「主に泣いてます」のロケ地として使われていた頃にセットした内装の名残だそう。
天井の板は斜めに張られ、それによって奥行きが出るしシャープな印象になるところが素敵。
カウンターの奥から見える三つの丸窓も素敵で、この場所から撮るのがいいよとママが案内してくれた場所。
板や銅など、壁素材が少しずつ違うのも素敵。
床は木の煉瓦。
ママのお母様がこだわって奮発して選んだ椅子も、とても美しい。
しっかりと良いものを買うと、なかなかヘタレないそう。初期投資には、センスと信念がないと良いものは選べないだろうな。
両方兼ね備えたフローラさんの椅子は、年月が経っても素敵だった。
飴色に変化した壁や味わいのある床、そしてこの椅子。
経年美化とはこの事かも。
何よりママが愛着を持って内装も、お客さんへも、接している空気が店内に充満している。
愛おしさのつまった空間が私にも伝染して、こっちまで幸せになる。
私はママと友人とのツーショット写真を撮りたかったのだけど、この日はそれがしっかりと実現できて嬉しかった。
私もママと撮ってもらえて感激。大事にするんだ〜〜。
ここ数年は体調の変化もいろいろとあったようだけど、ずっとお元気でいてほしい。
【浅草の夜】
ママに見送られながら、キラキラと色の変わるスカイツリーを眺めつつ歩く。
昼間に渡った東武線沿いの橋も、スカイツリーのようにキラキラとしている。
いい夜。
なんか軽く一杯やりたいよねと、雷門前の観光センターの最上階のカフェに来てみたけど既に閉店。
景色だけ眺めてきました。きれいに見える場所です。
「つぼ八」に来ちゃいました!
つぼ八って北海道発祥の居酒屋なんだそう。どおりで地元にいっぱいあったなー。
ザンギとか、北海道らしいメニューもいろいろ。
乾杯!カクテル用のレトロなグラスには、見慣れた「好きです!つぼ八」の文字と男の子。
心和みました。
っていう1日!
楽しかった〜。
ずっと徒歩移動が続き、気づけば20,000歩さんぽ。
その場所に詳しい友人に案内してもらう散歩は楽しい。
今回は特に、友人がいかにこの場所で豊かに人間関係を育み(他の喫茶店などでも店主さんたちとワイワイお話していた)、日々を暮らしているかがダイレクトに伝わり、おもしろくておいしい場所ばかりだった。
いっぱい食べたけど、歩いて消化できたかも?
・・・・・てんとてん ten to ten・・・・・
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