てんとてん

喫茶好きのイラストレーターの日常ブログ。てんからてんへ、ぼんやりとした日々。

自著『ほっかいどう喫茶の手帖』を片手に北海道の旅・その2

先日の日記(link)の続きです。

初回にたっぷりゆっくり記してしまい、このままでは全く終わらなそうなので、少し駆け足に切り替えますね。笑

 

自著「ほっかいどう喫茶の手帖」を片手に喫茶旅をしています。

自分の本で自分で旅をしています。笑

 

11泊12日の北海道旅行。

ゆるゆるお付き合いください。

 

引き続き、喫茶店へのご挨拶です。

 

2軒目・札幌「苺館」さん

(北12条駅から徒歩6分・書籍93ページ)

メルヘンかつクラシカルな石壁の外観です。かわいいね。

石材は札幌軟石(なんせき)。

入り口から見た内観全体(右側のトランクは私のもの)。

カウンターのみのお店のようで、奥にはテーブル席がふたつあります。

反対側から。

「木造の世界」「石壁の世界」で二層になっているのが特徴。

それらが調和しているところが好きです!!!(強く勧めたい部分)

 

カウンター手前の、マスターが出入りしているエリアです。

奥がキッチン。

頭上のガラスの照明は、小樽の北一硝子のもの。

オープン当初から変わらない。

苺館さんに似合いすぎる。北海道ならではのレトロさです。

ほんとうはパンプキンパイを食べたかったけど、この日はなかったよ…

チーズケーキと紅茶。

本棚には安野光雅さんの貴重な画集が置いてあった。

マスターの妹さん(画家の方)の本なのだそうな。

じっくり見てしまった。

安野さんご自身で構成している、すごく良い本だった。

入り口と奥からそれぞれに光が射し、石壁と木を照らす。

シャイなマスターと静かな時間を過ごしてきました。

静かに、でも嬉しそうに(多分…)、お店ができた経緯などを話してくださった。

 

苺館の近くで学生時代を過ごしていたことがある。

北海道大学という、北海道で最難関かつ広大な敷地のキャンバスが近くにあり、どれも私がチャリで街を走り回る時のお気に入りのコースだった。

そんなエリアの特徴、また私自身の思い出などから【学生街の喫茶店(ガロ)】という雰囲気がぴったりに感じられる。

苺モチーフと合わせて、なんだかロマンチックでお気に入りだ。

 

ぜひ「ジャケットにブラウス、リボン、チェックのスカート、三つ折り靴下にローファーのお姉さん(80's女学生イメージ)」にデートで使っていただきたい。

 

ちなみに北大キャンパスの紅葉ってすごくきれい。

今はその時期じゃなかったけど、並木道の散策の後に苺館に訪れるのもすてきだろう。

 

苺館にはパンプキンパイもあって、なんだか淡彩スケッチのような…さだまさしさんのアルバムの世界のようなのだ。

 

【↓昨年11月の、北大キャンパス】

キラキラ〜〜〜。この時の多幸感、すごかったな。

全国からこの環境に憧れて入学する方もいるのも頷ける美しさでした。

 

 

それから、歩いて(トランクをガラガラ引いて)、「ミルク」へ!

3軒目・札幌「ミルク」さん

北18条駅から徒歩10分・書籍94ページ)

入るととても賑わっていて、ほぼ満席。

マスターやママと“いつもの談笑”をされる方、バンドマンの女の子たち(ミルクは貸スタジオも営業しているから)、猫さんと戯れる方など…

注文したのは、オレンジジュース。

凍らせたジュースを撹拌してレモンを入れて…とこだわりの過程があって、飲むとさっぱりとした甘さでおいしい!

コーヒー→紅茶と続いてしまったからオレンジジュースを…と思っての注文だったけど、頼んでよかったなあ。

哲学を感じつつも脱力感もあり、ユニークなマスター。

軽妙なトークが素敵だった。

今日も俺は皿洗いのバイト中だよっておっしゃってた。笑

 

ママさんはにこやかで、いつも色々と気がつかれ、周りをたくさん見ていらっしゃる。

たまたまいらしてたフリーのライターさんともお話ができた。

北海道のいろんなお蕎麦屋さんを食べ歩きし、本を出されている方だ。

大先輩に仕事を長く続けるコツをもっと聞きたいところだったけど、私は途中からお店にあった「猫と喫茶店の写真集」を読むのに夢中になってしまった。

かわいい本だった。

全国の猫のいる喫茶店

(写真を載せていいのかどうかわからないので載せないが)

ミルクはもちろん、アルル(新宿3丁目)、ルプリーベ(根津)も載ってたなあ。

猫喫茶をテーマに喫茶巡りをし、こんなふうに本を作っている方もいるんだなあ。

 

ちなみに前回訪れた時は、私しかお客さんがいなかったこともあり、中島みゆきさんのお話を色々聞いた。

みゆきさんの貴重なライブチケットは本にも描いた通り。

 

本にも書いたが、マスターは後50年は喫茶店を続けるとおっしゃっている。

それまでにぜひまた足を運びに行かなくっちゃ。

 

北18条中島公園でチェックイン〜すすきので夜ご飯

というわけで、初日の喫茶巡り(3軒)が終了した。

 

夕方になり、地下鉄でぎゅーんと移動。

中島公園駅の近くのホテルに向かう。

公園内にある「こぐま座」の建物は、なんだかEテレのセットで見るようなおしゃれなビジュアルだ。

 

朝も早かったし初日は疲れるだろうから、夜はホテルでのんびりしようかなと思っていたけど、なんとこの日の日中、高校時代の後輩がちょっとだけでも会いたいなと連絡をくれた!

めっちゃ久しぶり!

そうなると話は別だ。ワクワク。

中島公園駅のおとなり、すすきの駅へと移動する。

(ちなみにずっと地下鉄一日乗車券を使っている)

 

イタリアンバルに入って談笑。ああ懐かしや〜。

彼女はかなり早い段階で本を買ってくれてて、掲載されている喫茶店に足を運んだり、家族で本を楽しんでくださっていた。

 

私にとっては初期の売り出し時にとっても励みになった存在のひとりだ。

そんなわけで、今回は彼女の希望で本にサインを書いてきました。

絵柄は彼女のリクエストで野球少年を!笑

なぜかというと、高校時代に私は野球部のマネージャーをやっていて(意外?)、マネの後輩や同僚にいたずら書きのような感じで野球少年のイラストをよく書いていたらしいのだ。

本人すっかり忘れていたけれど…

 

当時の絵を再現!

懐かしかった。いつもと違うサインで少し緊張した。笑

喜んでくれたかな。

 

本のサインについて

サインはご購入された方で希望の方には喜んで書かせてもらっているのだけど、自分からは「書きましょうか?」となかなか言い出すことができず…。

(忘れてたり、謎な遠慮が出たり)

 

でも実はお店の方やご購入者でも、後から「書いてもらったらよかった!」と後悔の気持ちを伺うことがほんとに多い。

なのでこれからはがんばって積極的にお声がけすることにしようかな。

こちらは恥ずかしながらも「よ、喜んで…」という気持ちです。

 

いろいろと後手後手でごめんなさい。

 

そんな感じで、後輩との再会を楽しんだのち、ホテルに戻って長い1日目が終了したのでした。

 

それでは!引き続き備忘録にお付き合いください。

お読みいただきありがとうございました。

 

・・・・・てんとてん ten to ten・・・・・

東京在住のイラストレーターの日常の記録。
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