てんとてん

喫茶好きのイラストレーターの日常ブログ。てんからてんへ、ぼんやりとした日々。

2023年に読んだ本あれこれ・ZINE編

あっという間に年末ですね!

東京は急に冬を感じる気候に変化しました。

 

1年間のうち、放送の半分以上を見ている「徹子の部屋」は、今年も締めくくり日のゲストがタモリさん。

黒柳さんとのツーショットを見ると、「あ、年末だ〜」という実感が沸きます。

「最近の若者の話し口調はヨーデル風なところがあって、強調したいところで急に声が高くなる」と真似をするタモリさんに、爆笑の黒柳さんでした。

 

 

ブログタイトルにした「2023年に読んだ本あれこれ・ZINE編」。

今年はなんといっても自身がZINE(リトルプレス)を発売したため、イベントなどでも同じように自費出版をされている方の本に触れることが増えました。

 

出版社発行のプロフェッショナルな視点とクオリティーの本のおもしろさとはまた違い、個人のクセやこだわりが全面に惜しげもなく。

ニッチな視点を集中して味わえるというのがいいですよね!

  • 大手飲食店や有名店のフードメニューは間違いなくおいしくて、コスパもいい
  • けど個人店のメニューならではの個性は他では味わえない

って、食べ物に例えてみましたが…

ZINEイベント「コミティア」、そして自身の本を売り込みに行った「タコシェ(中野)」で出会った本。

出店の時に、周囲の出店者とのご挨拶で交換したり購入した本たちです。

 

どうしてこんなにきれいにまとめられるの?

みなさん何者なの?

文もレイアウトも写真もイラストもクオリティが高くてすごい。

ここにかけている思いや情熱がすごい。

また「旅行・グルメ」ジャンルの方との接点が多かったため、みなさんが自身の足で現地に行き、細かく見たり聞いたりしている取材力もすごい。

楽しみましたし、勉強になりました。

 

・2回連続お隣さんだったナリムラさん。勢いのあるコマ運びがクセになる!

なっちゃんさんのパンケーキ・ホットケーキ愛の強さ。細かい取材も全部愛情が詰まっている。

・美しすぎる写真と文の「ひなび旅ひなび宿」。日本の宿文化の深さと美しさに触れられる。

前々回お隣席だった方の3冊。

ZINEをたくさん制作されているベテランさん(だろうか?)

…特に僻地にある空港に全部足を運ばれている本がおもしろかったです。全部ニッチで、研究が緻密すぎる。とにかく行動力がすごい。

時代が違えば「タモリ倶楽部」に出演されていたんじゃないだろうか?

 

そして。

前々からホームページの存在は知っていたものの、それ以上を知るきっかけはなかなかなかった「かもめと街」さんの展示。

足を運びご挨拶し、その後出版されている日記を読みました。

ここまでさらけ出してくれていいのかなと思うくらい、日々の気分や体調、行動などを綴っていらして、リアリティが迫ってきました。

影響を受けてしまいそうなほどの文体(簡単に真似できるものではないですが)。

毎日を懸命に追い、モノや人、音楽などさまざまなものに向ける眼差しが誠実で。

読みながら「世界が平和になったらいいのにな」と思いました。

変な感想かも。笑

でもこうやって日々を懸命に生きている方々がいっぱいいるのだから、せめてもっと生きやすい世の中になったらいいのにねえって、思ってしまった。

 

この間も、とある飲食店の方とそんな話になったんだよな。

「こんなに毎日なんとか健気に必死にやっているんだからさ、こんな小市民たちをこれ以上苦しめないで欲しいよ〜」

的な。

今年は特に、フリーランスインボイスに物価の高騰と、苦しいことばっかりだったし、ニュースも暗いものばかりだったので。

 

それをリアルに感じるというのは、個人の気持ちが迫ってくるZINEならではでしょう。

日記のおもしろさが詰まっていました。

 

そしてそして。

今年2冊購入させていただいたコトリスさんの本。

左はコトリスさんが記念に出された本という位置付けかな。受注制作だったと思います。

右が正式にZINEとしてwebで発表された本。

「喫茶店を営む人」を取材されていて、今回は閉業店、受け継がれたお店の方々が紹介されていました。

その土地ならではの方言や、写真からは店主さんのチャーミングさも伝わります。

 

年々、喫茶店というものに対して

「お店の雰囲気や味」という視点から

「営む人の人生が詰まった場所」という認識に変わってきています。

 

そこに一点集中されたテーマなのが素敵だと思いますし、もしシリーズ化するなら続編も見てみたいです。

 

しかし喫茶店を営業されている人と同じくZINEを使っている人もまた、その本はその人の人生だと思いました。

 

…ところでこういった個人で作られている本を

どう呼ぶのが最も相応しいのか、なんだか正解がわかりません。

自費出版本がいちばんわかりやすいのかな。

私は「ZINE」「リトルプレス」と記載するときは、たいてい「なんかかっこいい響きだから」っていう理由です。笑

タコシェさんでは「自主制作本」とあったので、それがいちばん伝わりやすい用語なのかしら。

2024年はそれに決着をつける年にもしようかなと思います。

 

私の本とカレンダーも引き続きよろしくお願いしまーす(最後に宣伝。笑)

この間、地元の新聞で紹介いただきました。

母撮影。

すごい本たちに囲まれて、またまた私、驚きでキャパオーバーしております。笑

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今年制作した3点。

駆け出しの身ですし、しょっちゅう作り続けるタイプではないかも知れませんが、ライフワークとして長く続けられますように。

・・・・・てんとてん ten to ten・・・・・

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