『光線』へ!
来れた!という喜びでいっぱいに。看板の「光線」という文字と、中に見えるオレンジの傘のライトのかわいらしさにワクワク!
モノトーンのレンガ風の壁と、オレンジのライト、そしてガラスに貼られたグリーンのシートなど、完璧なレトロな空間という感じで、まるで映画のセットみたいでうれしくなった。
お店の方はゆるりとしていて、テレビの「新婚さんいらっしゃい」を笑いながら見ていらした。
店内のディスプレイは、一見ふつうのお店のもののようなのだけど、ときどき不思議なものも見受けられた(例えば、左下のモデルの女性?の切り抜きのようなもの?など…)
店名の「光線」に加え、グリーンっぽいガラスのシートに赤・青のランプなど、このお店だけが薄くてカラフルなセロハンでできている空間のようで(うまく説明できないな…)、ほんとに、60〜70年代の映画のセットそのもののよう。
頭の中ではすっかり当時の加賀まりこさんとか浜美枝さんがワンピース姿でソーダを飲んでいる感じ。
かわいいレジスターからお釣りをいただきながらお店のことをいろいろ伺う。ここは、相当の数の喫茶ファンの方が訪れていることも知っているけれど、まったく気にされることも気負っていることもなく、「古いだけですよ」と仰っていました。
お店には喫茶メニューがなかったのですが、お伺いした所なんとこれはお店のオープン当初からだったそう。今まで一度もメニューのなかった純喫茶、新鮮でした。
光線の入っているビルには、レトロな映画館が。映画好きの友人は訪れたことがあるそう。昨今、閉館してしまうミニシアターが多いけれど、ここは少しでも長く残ってくれることを祈りつつ。
元町へ移動。『マルオー』へ。
「ウィリアム」を注文!
元町では「壱番館」のチョコレートも。
2泊3日の大阪・神戸の旅。
喫茶のマスターや従業員さんには朗らかな方が多かった。ほんとうに、人の力で気持ちがほぐされたり、ホッとする気持ちが伝染したりというのを味わえて、それがとっても嬉しかった。
私は旅の帰り道はたいてい幸せなので、それも大好きな新幹線で(指定席なのもあり、一人一人が与えられた限られた小さなスペースで、思い思いに過ごしている感じも好き)過ごせるひとときはたいてい嬉しい。もやもやとしたものが揮発していくような感覚は、ほかには代え難いものがある。。
はっきり言って、なかなか辛かったここ1〜2ヶ月の気分(体も何度も壊した)が、こんなふうな旅への投資でやっとほぐすことができて、しみじみと良かったな〜と思えたのだった。