『肉の万世 秋葉原本店』の閉店が今月末と迫ってきてしまいました。
夜にギラギラとネオンが灯る夜の秋葉原。
その中でも特に存在感のあったビル。
「JRの駅のホームと行き交う人、そして神田川」という、(私が思う)東京らしさを感じるあの風景の中で、どどんと大きくそびえたっていたあのビル。
なんだか、寂しい。
私は秋葉原本店で食べたことがあるのは4回ほどでそれほど多くはないので、今更あーだこーだ言える身分でもない。
そして、『肉の万世』のステーキやパーコー麺がめっちゃ大好物かと言ったら「普通においしくて好き」くらいだったりするんですが…
ただ、あのビルがなくなってしまうこと自体は、時代の移り変わりの大きな出来事のような気がしてしょんぼりしてしまう。
移転先は秋葉原の「サイゼリヤ」などが入っているビルの3階なんだそう。
そうなると、エントランスのあのお祭りのような賑やかさや歴史のある貴重なコレクション、外観で愉快に流れていたデジタルサイネージとはお別れということだ。
2019年のブログでも載せた、ビルのエントランスの様子
どうやら今はパーコー麺が食べられるのが『肉の万世 秋葉原本店』だけらしく、それを食べる人で行列になっているんだって。
先日のチェルシーといい、気づけばお別れの時が来てしまったものが、今年に入ってからもけっこうあるなあ。
喫茶店のいくつかも、すでにお別れの時を迎える。
今日も相変わらずノスタルジックな気分の昭和おばさん(私)は、ここで改めて『肉の万世』の自分なりの思い出をまとめてみようと思いました。
過去ブログ
秋葉原本店でしっかりとイートインしたのは2019年みたい。
お祭りのような賑やかでゆかいなエントランスに興奮し、グッズのかわいさに心が奪われたことなどを書きました。
翌年は友人と豪遊したことを日記のひとつとして記事に(万世のことはあんまり書いてない)。
広々としたレストランフロアが気に入って、この年に何度か行ったんだった。
コロナ真っ最中で、10月のやや「外食もあり」な流れの中で足を運んだ。
いろんなものを食べられるレストランフロアで、昼からビール!
すっごい笑顔だけど、2020年は思い出すこと全てが息苦しく、悲しい日々の中でそこだけポツンと「おいしく楽しかった」記憶。
友人もそんな感じだった。当時は辛そうだった。
今は、ふたりとも元気。元気というか通常運転。
「時薬」というのが本当にあるんだなということを学んだ。(話が逸れた)
いつか撮った、ちょっとシュールなデジタルサイネージ。
普通ではない「肉」の文字の数…。二度見した。
ビル1階に入っているローソンに、万世グッズやお土産がたくさん並んでいる。
『肉の万世』でいちばん好きなのは、なんと言っても林義雄さんのイラストが使用されたグッズたち。
どことなくフランス風な、おしゃれなイラストがかわいいのだ。
有機的な丸っこい形の、ニコニコした牛や豚たち。
(食べられる存在ということは、いったん切り離して考える)
包装紙のシルバー部分もかわいい。
最近友人からもらったお菓子。
1枚100円のポストカードは時々買って、友人宛のハガキに使ったりする。
左は友人からもらったハガキ、右はいつか使おうと自分で買ったもの。
昭和から存在するものは、ブランディングに温かみとゆるさがあり、それが気持ちを和やかにしてくれる。
不景気だからなのかどうかはわからないけれど、どんどんスッキリとミニマムに洗練されていくオシャレなデザインは美しい一方で、無駄がなさすぎてつまらなくも感じる。
さらに言えば、過去のイラストやデザインの「海外に憧れている感じ」が、素直にストレートに伝わってくるところも良いなと思う。
豪華で勢いがあり、ゆかいで温かみもあった『肉の万世 秋葉原本店』には、そういった時代を象徴するものが詰まっていたように思う。
ちょっとしょんぼりな気分でお菓子の包み紙を開いたら、かわいい子たちがにっこりしてて心が和んだ。
かわいいなあと思う一方で、「かわいくてもったいなくて食べられない〜」という気持ちは持ち合わせておらず、この後思いっきりかぶりついた。
またそんなグッズたちやおいしいものに出会いに、これからも足を運ばせていただきまんせい〜。
・・・・・てんとてん ten to ten・・・・・
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